
2026/5/21に実施した中京大学心理学部2・3・4年+附属高等学校の皆さんのレポートです。

Aさん
私は食べることが大好きであるため、学校の授業で味覚について学ぶ機会では、より熱心に話を聞いていたつもりだった。講義の中では、もともと知っていたこともいくつかあったが、今回の講義で初めて知り理解したことも多かった。
そもそも、味を感じる仕組みとして、食べ物が水溶液になることが必要であるということを初めて知った。最初にその説明がされたときはあまりイメージが湧かなかったが、渋柿と甘柿を例とした話が分かりやすかった。渋柿と甘柿が同じ柿なのに味が違うことについて少し気になったので調べてみた。管理栄養士が説明しているサイトによると、甘柿は収穫時に渋みのもとであるタンニンが水溶性から不溶性に変わることで渋みがなくなり、そのまま食べられる。一方、渋柿は成熟してもタンニンが水溶性のまま残るため、渋みが残るという。「タンニンが水溶性から不溶性に変わる」「タンニンが水溶性のまま残る」という説明が、まさに味を感じる仕組みに関係しており、より理解が深まった。味蕾の役割について、初めは「味を感じる=美味しさを感じる」というイメージで話を聞いていた。そのため、人間よりも動物の方が味蕾の数が多い点に疑問を抱いたが、毒を見分けているという話を聞いて納得した。
私たちは普段、食べられると分かっているものしか食べる機会がなく、生き残るために食べ物を見分けるという感覚がなかった。改めて、野生生物が生き残るために進化してきたことの凄さを感じた。また、味蕾は身体の中ではとても小さな器官ではあるが、その大きさに反して生物にとって重要な役割を果たしていることが分かった。世界には多様な植物が生育しているが、動物たちは誤って毒性の高い植物を口にしてしまわないのかと疑問に思ったことはあったものの、特に調べることはなかったため、今回の授業でその疑問についても答えを知ることができてよかった。
個人的に印象的だったのは、成人より幼児の方が味蕾の数が多いことだ。島村先生がよくある回答として挙げられていたように、私も成人の料理人などの方が多いのかと考えてしまったので、幼児に成人の2倍近い数の味蕾があることに驚いた。島村先生の講義は、専門的な学習というよりも、自分の身の回りのものを通してイメージしやすく、親しみやすい雰囲気で楽しかった。内容も、今後の食生活で実際に工夫できることや、今まで抱いていた疑問、なんとなく理解していたことの答え合わせになるようなものばかりで、とても充実した時間だった。
ミラクルフルーツのタブレットを舐めた後に食べたレモンは、全然酸味を感じなかった。普段サプリでビタミン等の栄養を摂取しているが、ミラクルフルーツのタブレットを用いれば美味しく新鮮なフルーツを食べることができ、より健康的な食生活がおくれるかもしれないと考えた。体に良いものは苦いという先入観があったが(ex.青汁や漢方)、ミラクルフルーツのタブレットは味も食べやすくて感動した。食べることは生きる上で大切なことであり、味覚について知ることは、健康的な食生活を送ることに役立つと思った。
【参考URL】
https://www.otsuka-plus1.com/vivoo/column/nutrients/vitaminc/03/?srsltid=AfmBOor6qUYDxR9B1zwgy9U2eQojblt36bFpOb_fY_EoftwNxSOHjgNH
|
Bさん
味を感じるには水に溶けるか溶けないかが需要であると聞いて驚きました。私は今まで味を感じるのは匂いを感じて今までに記憶の中から味を感じていると思っていたのですが、実際には味を感じているのは水溶液になるかならないかが重要であることを初めて知りました。味がしないものは水溶液にならないから味を感じることができないのだと考えました。私も高校の時に味覚地図に似たような図を覚えさせられてテストにも出た記憶があるのですが、この図が間違っていると聞いて、高校の先生が言っていたことでも鵜呑みにせず調べればよかったなと思いました。
よく赤ちゃんは味にすごく敏感で薄味で味付けをすると聞いたことがあるのですが、これは12,000個も味蕾があるからなのかと思いました。また、味蕾が舌だけでなく喉や上顎にもあると知って口の中だけで味わうという認識は間違っていたと気づかされました。
動物たちは,それぞれの種々によって生き延びていくために様々な進化をしてきたと学びました。コアラのように動物にとっては本来毒である食べ物を自分たちが食べられるように適応していった過程が気になりました。赤ちゃんコアラはユーカリを食べることができず,お母さんの排せつ物を食べて,ユーカリを消化できる腸内細菌を育てていくと聞いたことがあったため,最初にユーカリを食べ物にしようと思ったコアラはどのようにして適応していったのか,はたまた死んでしまったのか気になりました。対して,ライオンのように他の動物の内臓を食べることで生きる動物もいて,捕まえられなかったら食べるものがない,なんて日もあるかもしれません。絶対に他の動物に奪われず,動かない植物を食べ物とするか,他の動物に奪われる可能性もあり,動く動物を食べ物としているかで進化の方向性が違って興味深いなと思いました。
苦い味が大人になるとおいしく感じるメカニズムを学んで逆に,少し前まで食べられていたものが食べられなくなるのは,子供の頃にきちんとした味覚が形成されていないために,かえって触感が嫌いになったり,人からの印象などに影響を受けて,嫌いになってしまうのかなと思いました。
味覚修飾植物は嫌いな食べ物や,酸っぱい食べ物が嫌いな人にとってはとても良いものだと思いました。現に私もレモンはすっぱくて苦手で,今回の実験もやろうか迷いましたが,やってみて本当にとても甘く感じて不思議でレモンを食べきってしまいました。レモンには体に必要な栄養素が入っていると分かっていても口にすることができないような例の時にミラクルフルーツのタブレットをなめてレモンを食べれば,おいしく栄養も取ることができるため,とても有効な手段になりえるのではないかと思いました。
今回の講義で聞くまで,ギムネマもミラクルフルーツも聞いたことがないものだったので知見を広められてうれしいです。普段ならば経験することのない実験を経験することができたことが私の人生における財産です。今回は貴重な機会を下さり誠にありがとうございました。
|
Cさん
本講義を通して,味覚に対する多くの知識を学ぶことができ印象が大きく変わった。味覚は味蕾の影響を受けているというイメージが強く,味蕾のみによって成り立っているものであると思っていた。しかし,味蕾以外にも乳頭や味細胞など,様々な組織の作用によって成り立っていることを学ぶことができた。
味覚体験に使われる植物の多くは海外のものであり,その地の気候により成り立っているため,日本でミラクルフルーツやギムネマを体験することができて非常に面白く,貴重な経験をすることができた。日本で見られるナツメやケンポナシは,成分分析によってギムネマと同じであることが明らかとなったのか,または,実際に食べて同じ効果があることが発見されたのか興味が沸き,さらに深掘りしていきたいと感じた。味覚修飾植物(物質)は,鍵穴である味蕾に影響を与えて,鍵の役割である食べ物と一致しないようにするという仕組みが分かりやすく,理解につながった。
味蕾は舌以外にも上あごや喉にも存在し,入れ歯は上あごをふさぐため味を感じにくく,炭酸飲料は喉の味蕾に爽快感を与えるという内容は,非常に納得して印象に残っている。SNSで,口腔内にラップをひいて食べ物を口にするというダイエット方法を見かけたことがあるが,本講義で学んだことから,匂いはあるが味がしない仕組みを理解することができた。
本講義全体を通して,味蕾の数に関する内容が一番印象的であった。味蕾はただ食事を楽しむためのものではなく,草食動物は毒に気が付くために味蕾の数が多く,肉食動物は特定の獲物を食べるため味蕾の数は少ないが,食べる順番が決まっているなど,生き抜くために必要な数になっていることが分かった。人の味覚は「酸味」「苦味」を害のあるものと認識するため苦手と思う場合が多いという話を伺った際に,赤ちゃんの味蕾が12,000個あり大人より多いことから,幼い頃ピーマンと酢の物が苦手だったことを思い出した。また,人の味蕾の数は,年を重ねるごとに減少するため,高齢者の味付けが自然と濃くなってしまう理由が分かった。このように,生涯をかけてさまざまな場面でおこる味に関する出来事は,味蕾の数や仕組みによって成り立っていることが分かり,関心を持った。
ナマズや鶏,ハエなどの味蕾についても非常に面白く印象に残っている。人間が何らかの理由で視覚がなくなってしまった際は,手に味蕾ができたり,数が大きくなったりするのか気になった。
日本で見られる味覚修飾植物はナツメやケンポナシ以外に存在するのか興味を持ち調べたが見つからず,原産地特有の気候を再現できない限り実現するのは難しいと感じた。味覚や味覚修飾植物を知ることで,糖尿病患者の方などに医療の一環として利用することのできるなどの知識を得ることができ,最終的に命に関わることまで知ることができると感じる。
最後に全体を通して,味覚は奥が深く,非常に重要な器官であると感じた。味覚体験をした際に,普段おいしく食べているチョコレートが油の塊を食べているように感じて,不快感があったのを非常に覚えている。また,持ち帰ったミラクルフルーツのタブレットを用いて「キレートレモン」「ポッカレモン」「愛媛県産レモン100%果汁」の三つを試したが,飲み物として売り出されているキレートレモンは非常に甘く感じた。今後,味覚修飾物質が料理の世界にも流通するようになったら,今以上に面白い味覚体験ができるのではないかと興味が沸いた。
【参考URL】
・https://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/topics_20210517-1.html
|
Dさん
今回の講義を通して,私たちが普段感じている「味」は想像以上に複雑な仕組みによるものであるということを学ぶことができた。私は今まで,食べた食べ物が舌に触れることで味を感じ取っているというシンプルな仕組みで味を捉えているのだと思っていた。しかし実際には,舌には味蕾というセンサーが何千個もあり,その味蕾にある鍵穴に同じ形の食べ物の成分がぴったりはまることで味を判別しているというメカニズムがあり,とても興味を持った。味を感じる仕組みの中で特に興味を持ったのは,食べ物が唾液と混じり,水溶液にならないと味を感じないということだ。唾液と味の関係を知り,唾液の分泌量や質によって,味の感じ方に個人差が出るのかという疑問を抱いた。もし唾液の量の影響で味を感じているならば,唾液が沢山分泌されている状態と,少ししか分泌されていない状態で多少なりとも味に違いが出るはずだ。味を感じるのは唾液の分泌量の影響なのか唾液の中の物質の影響なのかという部分を深く知りたいと感じた。
さらに人間の味覚は甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5つであり,辛味が体性感覚であるということが驚きだった。辛味が味覚ではないということから,得意な人と不得意な人は遺伝的なものなのか。辛い食べ物を自分から好んで食べている人は,辛さへの耐性があるのか,感覚が麻痺しているだけなのか,辛い物を食べることで快感を得ているのか。辛すぎるものをおいしいと変換する脳の仕組みの不思議さを実感した。
今までは全く意識したことがなかったが,人はおいしさを味覚だけでなく五感をフル活用させて判断しているということにとても納得した。どれだけおいしい食べ物でも,食べ物の見た目がよくないと食べる気が失せてしまったり,おいしいと感じにくかったりした経験が今までに何度かある。食べ物の色や盛り付けで食べ物の味をイメージしてしまうのは,おいしさを感じるのに視覚が関係しているからだという事に気付くことが出来た。また,私は動画を見ながらご飯を食べる時間や,友達と何人かで話しながらご飯を食べる時間がとても好きだ。このように感じるのも,自分の好きなことや楽しいと思うことをしながらご飯を食べるという雰囲気を視覚で感じているからこそ,食べ物のおいしさが増しているのかなと考えた。視覚や環境が食べ物のおいしさを左右しているというとは,生活を豊かにするために役立つだろう。
味覚体験について,講義で名前を聞くまでミラクルフルーツやギムネマという植物も,味覚を変化させる不思議な食べ物が存在するということも知らなかった。今回行った味覚体験のような体験は,他人が体験しているのを見るだけではあまり信用ができなかったのではないか。しかし,実際に自分で酸っぱい物が甘く感じられたり,甘いものの甘さが感じなくなったりする体験をすることで,味覚に対する興味が一気に深まった。味覚を一時的に変化させるということは,食事制限が必要な人にとって大きな手助けとなる食べ物になると考えた。厳しい糖質制限をしなければならないアスリートや糖尿病患者は沢山いると思う。甘いものが食べたくても食べられないという状況にいる人がミラクルフルーツを食べれば,甘いものを食べなくても甘い味を感じられるのではないか。実際にミラクルフルーツを食べた後に食べたレモンはおいしかったし,満足感の得られるものであった。そのため甘いものが食べられない人にも役に立つのではないか。
講義を通して,味覚の仕組みについて知ることは自分の健康や日常生活に大きな影響を与えるということを学んだため,味覚について不思議に思うことがあったら積極的に調べてみたいと思う。
|
Eさん
私は,今回の講義を聞いて,食事を食べるときの雰囲気や食べた経験によって食べ物の好き嫌いや味の感じ方が変わってくるということが一番印象に残った。私は普段,食事をするときは基本一人で,家族そろって食べたり,友達と外食をしたりすることはあまりない。そこで,普段の食事を振り返ってみると,楽しい雰囲気で話しながら食べるときに比べて,一人で黙々と食べるときは,おいしいご飯であるはずなのに満足感が少なかったかもしれないと思った。同じ食事量なのに,満足できなくて,みんなと食べるときよりお菓子や甘いものを欲していた。そのため,今後もっとみんなと食べる時間を大切にし,楽しい雰囲気を共有する時間を増やせたらいいなと感じた。
また,将来家庭を持って,子どもにご飯を作るようになった時,食事とは関係ないことで叱ったり,黙々と食べて雰囲気が悪くしたりしないようにして,子どもの食事の経験・感じる雰囲気を大切にしていきたいと思った。
また,今回の実験では,味の対比作用が利用されていたが,身近な食べ物でも同じ原理でおいしく感じているものがあることを知った。例えば,スイカに塩,パンやケーキなどを作る際に使う塩などである。そこから,おいしくするために自分が知らないところで様々な味の原理が使われていると学ぶことができた。
私は今まで,味覚について詳しく学んだ機会がほぼなく,知らなかったことを沢山学ぶことができた。例えば,味を感じる味蕾は,舌や上顎,喉にあることであるため,入れ歯をすると味蕾が塞がれてしまい,味を感じにくくなってしまう。このことから,自分の歯を大切にし,健康的な食事や生活をしていきたいと思った。また,赤ちゃんがおもちゃなど身の回りの物を口に入れているのは,食べていいものと食べてはいけないものの区別がつけるためで,大人よりも味蕾の数が多いということ。この知識から,将来企業で子どものおもちゃなどの開発をする際に,子どもが物を口に入れないようにおもちゃに苦味を塗るなどの工夫をすることができる。このように,今回学んだ知識から,自分の今後に活かせそうだと考えた。
また,味覚修飾植物の今後の展開について,まずはより多くの人にギムネマやミラクルフルーツを知ってもらうことが大事だと思った。私は,この講義を聞くまでは,ギムネマやミラクルフルーツの存在を聞いたことがなく,そもそも味覚を変えることができることを知らなかった。そこで今回の授業によって,存在を知ることができた。そのため,まずは味覚修飾植物の存在を伝え,味覚を感じにくい人,糖尿病の患者の人などの食生活に取り入れていけるような役割を持てるといいなと思った。
実際,私も今回得た知識を身の回りの人に話し,いろんな人に味覚装飾植物について知ってもらいたいと感じた。そして,授業全体を通して,味を感じることができるのは,幸せなことだと改めて実感することができた。普段は,おいしいものを食べても,おいしく感じることができるのが当たり前であるため,ありがたみを感じることはない。しかし,今回の授業で,人間の味覚や動物の話から,味を感じることができる凄さがあって生きていると知り,以前よりも普段の食事を味わっていきたいと思った。 |
Fさん
ハエの手やナマズの全身に味蕾があると知ったとき,味を感じる器官は口の中だけであるというイメージがあったので,とても驚いた。しかし,敵から身を守るためであったり,視覚の弱さを補うためであったり,生存するために進化した結果だと理解すると,動物の体のつくりには無駄がなく,生物の環境適応のための構造変化は興味深いと感じた。
また,ギムネマを食べた後にチョコレートや砂糖を食べると,甘みを感じにくく,何を食べているのかわからない感覚に陥った。味覚が正しく働かないことがどれほど精神に影響を与えるか少し理解することができた。
他にも,ミラクルフルーツは,酸味をある程度甘味に変換してくれるため,私たちの健康に良い効果をもたらすのではないかと考えられる。2022年に20代から60代,400人に行われた意識調査では,糖質の摂りすぎを気にしている人が約7割に上り,「低糖質」や「糖質カット」と書かれた商品に対するイメージに関しては「値段が高い」,「おいしくない」というマイナスのイメージを持つ人がそれぞれ4割と多いという結果が出ている。健康食品や糖質カット食品には,甘さが足りず,満足できないことも多くあるが,この点を酸味を甘味に変えるという形で補うことができれば,より多くの人が無理なく健康的な食生活を続けられるのではないかと考えた。
また,甘柿と渋柿は成分自体は同じなのに,渋柿だけに渋みが感じられるのは,渋み成分がコーティングされておらず,水や唾液に溶けて味蕾に届くためだと学んだ。そして,味蕾は舌だけでなく上あごにもあると学んだ。この2点から,食べ物をよく噛まずに飲み込む人は食べ物の味成分が溶け出しにくく,咀嚼が少なく,味蕾に触れる回数も減るため,味が伝わりにくくなるのだと納得できた。
他にも,今回の講義から味覚はおいしさを感じるためだけのものではないと分かった。特に,リカちゃん人形やSwitchのコントローラに苦み成分が塗られているということに驚いた。これは赤ちゃんや小さな子供が食べたりなめたりしないようにするためのものであり,味覚が危険を避けるために重要な働きをしているのだと改めて実感した。また,実際にギムネマを食べてみて,甘くも苦くもない,言葉にしにくい不思議な味がした。
講義では,味覚は5つの基本味に分類されるとあったが,今回のように分類しにくい味があるのは,味蕾以外の器官による情報が原因だと考えられる。味蕾からの情報だけでなく,口の中から鼻に抜ける香りや触感,口触りといった複数の情報が一つになって風味を形成しているということがわかっている
(片山, 2016)。そのため,ミラクルフルーツのタブレットの味を甘味や酸味といった基本味で表すことができなかったのは,口から鼻へ抜けた香りを味のように感じていたからではないかと考えた。また,酸味から甘味への変化の程度が加工する前後で変わるのかが気になるため,実際に加工前のミラクルフルーツを食べてみたいと感じた。
【参考文献・URL】
・片山直美 (2016). 味覚,嗅覚についてー食べ物をおいしく食べるためにー 美味技術学会誌 14(1)1-4. https://www.jstage.jst.go.jp/article/bimi/14/1/14_1/_pdf/-char/ja
・約7割近くが「糖質」の摂りすぎを気にするも,3人に1人は具体的な対策せず。「適正糖質」への正しい理解で,半数以上が「実践してみたい」と回答。現状の「低糖質食品」にはマイナスのイメージも…「低糖質」を行うなら8割が「おいしさ」を重視.
Ezaki Glico USA Corporation 2022-07, https://www.glico.com/jp/health/contents/ishikichosa/
, (参照 2026-05-22)
|
Gさん
今回の講義聞いて興味を持ったことは,好き嫌いのメカニズムについてだ。小学校・中学校では食育の授業が多くあったような気がする。幼少期に食育を熱心にやる理由が今回の講義を聞いて理解することができた。コロナ渦では“黙食”というスタイルが取られていた。この時期はまだ中学生だったため給食があった。普段なら机を囲んで友達と話しながら食事ができるのに,そういったことができなくなってしまい食事をすることが楽しくなくなった。また,いつもならもっとおいしく感じるはずのものがあまりおいしく感じなくなってしまった。なので,楽しみながら食事をすることはとても重要なのだと思った。また,私は食べ物の好きくらいがほとんどないが,これは幼少期に食事中に親に怒られたりした経験がほとんどないからなのではないだろうかと思った。
また,もう一つ興味を持ったこととして味蕾についてだ。赤ちゃんに味蕾が多いというのを初めて知り,その理由として赤ちゃんは食べていいものと悪いものの区別がつかないためというのがなるほどと思った。スイッチのカセットやリカちゃん人形が舐めるととても苦いというのも誤飲しないようにするためと知り,驚いた。人間の味蕾というのは口の中にあるが,手に味蕾がある動物もあると知り驚いた。人間は手に味蕾がなくてよかったと思った。
味覚修飾植物というのは,現在では疾患がある人のお守りとして少しずつ広がっているが,今後はもっと私たちの生活に身近になるといいなと思った。例えばダイエット・健康志向の人と相性がいいのではないかと考えた。私自身もそうだが「砂糖は減らしたいけれど甘いものは食べたい」というジレンマが働くことがよくある。しかし,現在ある健康食品はカロリーを減らすであったり,糖分を減らすであったりなど実際の成分を減らす方向がほとんどである。なので,これでは満足感は得られない。この課題は味覚修飾植物を使えば解決できるのではないだろうかと思った。味覚修飾植物を使い,低糖質なのに満足感がある,減塩なのにおいしい,苦い野菜が食べやすいとなれば,健康習慣の継続しやすさがかなり変わる可能性がある。ダイエットをしようと思うと,どうしても食事制限をしなければならないことがあるが,これを利用すれば我慢をしすぎることなくダイエットに取り組むことができるのではないだろうか。
今回の講義で,はじめてミラクルフルーツとギムネマについて知った。このようなもので本当に食べ物の味は変わるのかと半信半疑であったが,実際に自分で体験してみて本当に食べ物の味が変わった感覚になってとても面白かった。私は,甘いものがとても好きなので,ミラクルフルーツはとても魅力的であった。ギムネマはインド原産のものであるので,なかなか入手するのが大変であるなと思ったが,日本原産のなつめ,ケンポナシがギムネマと同様の効果があると知り,日本でも比較的容易に入手ができるのだなと思った。今後,これらがもっと身近なものになってほしい。
【参考URL】
・味覚修飾物質とは?~ギムネマ、ミラクリン等の味覚修飾物質の例~, https://mikakukyokai.net/2019/11/16/mikaku_shushoku/
・甘い味がする新規の香気成分の発見と甘さを感じる 仕組みの解明 ― より自然な甘味の実現に向けて ―,https://www.kyushu-u.ac.jp/f/60931/25_0314_01.pdf
|
Hさん
今回の講義を通して、味覚が単なる生理的反応ではなく、経験や学習、文化、情報など多くの要素によって形づくられる複雑な感覚であることがわかった。特に印象に残ったのは、味覚が「生きるためのセンサー」として進化してきたという点である。甘味や塩味、うま味に対する感度が低いのに対して、酸味や苦味に敏感なのは、腐敗した物や毒物を避けるための生存戦略であるという説明は非常に興味深かった。また、子どもと大人で味覚の好みが変化する理由が、単なる成長ではなく、必要とされる栄養や経験の違いに基づいているという点も興味深かった。
味覚修飾植物というものを今回の講義を通して初めて知った。ミラクルフルーツやギムネマのように、味の感じ方そのものを変化させるという植物が存在すると知り、その後の説明も関心を持って聞くことができた。味覚修飾植物がどのように味蕾に作用し、甘味や苦味の知覚を変えるのかを体験を交えて理解することで、味覚への知見が広まったように思う。今後、これらの味覚修飾植物は、健康分野や食品開発の場でさらに活用されるのではないかと考えた。例えば、甘味を強く感じさせる植物を利用すれば、砂糖の使用量を減らしつつ満足感を得られる食品の開発につながるのではないかと思う。味覚を理解することは、健康管理や食文化の発展に重要な意味を持つのだと感じた。
また、「人にとってのおいしさ」が生理的欲求だけでなく、文化や情報、さらには薬理学的な要素まで含むということも学んだ。ステーキは五感をフルに刺激するという例が示されたように、味覚は単独で存在するのではなく、視覚・嗅覚・触覚・聴覚と密接に結びついていることがわかった。特に視覚が味の印象に大きく影響するという話は、普段の食事体験を振り返ると納得できた。
さらに、好き嫌いが生まれる背景に経験が深く関わっているという点も興味深かった。食事中の嫌な記憶や食中毒の経験などが味の印象に影響するということから、味覚が心理的要因と密接に結びついていることがわかった。栄養学を学んだり、食材を育てたり、調理法を工夫することで苦手な食べ物を克服できるという点は、味覚が固定されたものではなく、変化しうるものであることを示しており、非常に前向きな視点だと感じた。
今回の講義は、普段何気なく行っている「食べる」という行為の背後に、科学・文化・心理が複雑に絡み合っていることを理解する貴重な機会となった。味覚修飾植物の研究や応用は、今後の食生活を大きく変える可能性があり、興味が湧いたため、今後も学んでいきたいと感じた。 また、味覚は感情や記憶とも深く結びついているために、同じ料理でも状況や気分、記憶によって感じ方が変わるという点が特に心に残った。食事は栄養摂取だけでなく、人の心にも影響を与えるものなのだと感じた。
大変学びになる講義をありがとうございました。
【参考文献】授業での配布資料、参考資料(家出のじかん) |
Ⅰさん
私は一度ミラクルフルーツを食べたことがあり,どのように味が変わるのかは知っていたのですが,ギムネマについては存在も知らなかったので,実際に食べてみて驚きました。特に,砂糖よりもチョコレートでその味の変化を感じることができ,私は苦さとしょっぱさを感じました。講義では,ギムネマをかじってからまんじゅうを食べると,味の対比作用からしょっぱく感じ,本来の味を引き立てると言った話もありました。そのことが印象に残っていたため,家にあったバタークッキーで試したところ,確かに塩味を強く感じ,興味深かったです。
講義では,味蕾についても詳しく学ぶことができました。これまでは,味蕾が味に対応していることを知らず,すべての味蕾で食べ物によって違う味を感じていると思っていました。そのため,味蕾は鍵穴で,食べ物が鍵という対応した正しい関係を知ることができてよかったです。さらに,味蕾の数についての話がとても面白かったです。危険を避け,安全性を判断するために牛などの動物は味蕾が多いこと,逆に,ライオンは食べるものが決まっており,毒を心配する必要がないため味蕾が少ないことなど,その動物の生き方と合っているなと思いました。人間の赤ちゃんも多くの味蕾があるというのも,納得できる理由があって生き物のすごさを感じました。
また,小さい時に苦い食べ物が苦手でも,成長するにつれて美味しく感じるのは,ただ大人になり味の好みが変わったということだけではなく,苦手のすべてが毒ではないという経験と学習によって知ることで,美味しく感じるという理由があったことにも驚きました。その味覚における経験と学習をいかして,好き嫌いを直すこともできるとのことなので,私も苦手を克服したいと思います。
味覚修飾植物に関しては,糖尿病患者に対してなど医療現場で活用できる可能性があるという点でも,非常に興味深いものだと思います。美味しいと感じる食べ物は,健康に悪いことも多いので,味覚修飾植物の仕組みを応用して,美味しさは変わらず,健康に害のない食べ物ができると糖尿病をはじめとする生活習慣病の減少にもつなげることができると考えられます。特に,ミラクルフルーツは酸っぱいものを甘く感じさせるという効果をもつので,それをうまく活用していけると思いました。例えば,ジュースは含まれている砂糖の量がとても多いという話をよく耳にします。これに,ミラクルフルーツの効果を活用することができれば,甘さは失わずに低カロリー飲料を作ることができるかもしれないと考えられます。
そして,味覚について知ることは,私たちにとってとても重要なことだと思います。味覚を科学的な面から考えるということは日常生活ではなかなかないことですが,食の未来をつくるため,そして私たち自身について理解するためにも必要不可欠なことだと思います。今後,より社会にとって医療場面,食品開発の観点から大きな価値を持つようになると思われる味覚修飾植物に注目しながら,私自身も食や味覚に関して興味を持って生活していきたいと思います。
【参考文献・URL】
・(講義資料) 島村光治, 驚きの味覚体験~ミラクルフルーツとギムネマ~(植物を通じて味覚の仕組みを理解する)
・島村光治のホームページ ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト, http://taste-m.com/taste00.htm
|
Jさん
本講義は,食物が唾液と混ざり水溶液となって舌の乳頭にある味蕾に届くことで味が判別される生理学的仕組みや,苦味や酸味が毒物や腐敗物を察知するための生存戦略として高い感度を持つという生物学的意義を体系的に学べる機会であった。味の判別が鍵と鍵穴の関係に例えられる点は理解しやすく,受容体が特定の成分をキャッチして脳へ電気信号を伝える仕組みに科学的な興味を惹かれた。
私自身,小学生の頃に東海中学校・高校が主催するサタデープログラムで島村光治先生の講演を聴講した経験がある。当時は,ミラクルフルーツによって酸っぱいものが甘く変化する現象に,まるで手品を見ているかのような純粋な驚きと楽しさを抱いた記憶が強く残っている。当時の記憶を胸に,今回大学の講義として再び島村先生のお話を伺ったことで,単なる不思議な体験の奥にある学問的および社会的価値へと視野が広がった。幼少期には舌にイタズラをする物質としか捉えていなかった味覚修飾物質が,現代社会が抱える大きな課題に対して極めて重要なアプローチを可能にする存在であることを,深く認識し直す契機となった。現代社会において,肥満や糖尿病患者の増加は深刻な社会問題である。厚生労働省の令和5年国民健康および栄養調査によると,日本の成人における糖尿病が強く疑われる者の割合は男性で17.7%,女性で9.3%に上り,近年も高水準で推移している。これら生活習慣病の予防や医療現場のケアにおいて,味覚修飾植物が持つ,糖分を摂取せずに甘味による満足感を得るというアプローチは画期的な可能性を秘めている。実際に名古屋市の医師と共同で糖尿病患者への生活習慣改善の試験が実施されている事例を聴き、医療やヘルスケアの分野での実用化への期待が高まった。大量生産や成分の安定性といった課題を克服し,安全な低カロリー甘味剤や代替食品として定着することは,多くの人々の生活の質の向上に寄与すると考える。
また、若者の味覚障害の背景に亜鉛の摂取不足や加工食品への偏りがあるという指摘は,食育の重要性を改めて物語っている。人間にとって味覚とは経験と学習であり,幼少期からの食生活がその後の味覚形成を左右する。味覚の仕組みを正しく知ることは,単に美味しいものを識別するためだけでなく,自らの身体を守り,健康的な生活習慣をデザインするための基盤として,極めて重要な意味を持っていると感じた。
今回の講義は,かつて子供の視点で体験した味覚の不思議を,社会課題や生命科学の視点から捉え直す貴重な機会となった。島村先生が提唱されている受講者全員体験型の味覚教育が日本の教育現場に定着することは,次世代が科学や食文化,ひいては自身の健康に関心を持つきっかけとして非常に有意義であると強く感じる。私もこの学びを機に,自身の食生活や栄養バランスを見つめ直すとともに,人間の感覚と健康の関わりについて,さらに探求を深めていきたい。
【引用文献】:厚生労働省令和6年国民健康・栄養栄養調査結果の概要 (https://x.gd/dmiz9)。
|
Kさん
酸っぱいはずの食べ物が甘く感じるという不思議な味覚体験を通して,味覚に関する驚きの事実をいくつも学ぶことが出来た。
今回の講義で1番衝撃的だったことは動物にとっての味覚と人にとっての味覚に大きな差があることである。互いに美味しいと思うものを口にしているのは同じであるが,美味しいと思う過程が異なることに非常に興味を持った。動物は常に生き抜くための工夫がされていて,人は生きることにプラスして食事を楽しんだり,味覚の違いを楽しんだりできるのだと知った。味覚に限らず,動物は生き抜くために進化し,適応しているので,生きがいのようなものを感じていないのだろうかという疑問が浮かび上がった。
一方で人は楽しむものとして味覚が存在しているから,経験と学習が大事になるのだろう。味覚を楽しむために,しっかりとした味蕾の変化があるのも面白い。赤ちゃんの頃は1万2000個あるが,成人では6000~9000個にまで減少するということだったので,大人になるにつれて味付けや食べ方を工夫することが大切なのだと感じた。様々な工夫をして食べるからこそ,食事が楽しくなるのだろう。今回味覚体験で使ったミラクルフルーツやギムネマのような味覚修飾物質・植物などによってより味覚に工夫が出て,食事が楽しめそうである。
好き嫌いのメカニズムについても興味深いことが多かった。特に食事の時に起こられたり,嫌な思い出が残ったりしているとその食べ物が嫌いになるという話である。私自身もその経験があり,朝に牛乳を飲むと必ず腹痛が起こることから牛乳が嫌いな時期があった。飲み方を工夫し,温めた牛乳にすると腹痛が起こらなかったので,そこからは嫌いという感覚はなくなった。また,ピーマンやゴーヤなどの苦い食べ物が段々美味しく感じられるのも慣れや学習が起きるという理由を知り,感心した。
現代では過度なダイエットで食べ物の味を楽しむことが出来ていない人が多いと感じている。今回の講義で,味覚に関する知識をつけることで食事を楽しみながら痩せることは十分可能なのだなと実感した。もっと正しい知識が広まってほしいと願う。そのために味覚修飾植物が存在するのだろう。今回のように講義で味覚体験を行うことで味覚の仕組みへの理解が深まり,正しい知識を知るきっかけになる。大人から子どもまで楽しめる体験であるし,子どもであれば食育や勉強面の教育にも活用できる。また,それ以外にも高齢者の支援にも使用できるのではないかと考える。高齢者は病気や薬の服用によって,味覚を楽しむことが難しい人も多いだろう。特に糖尿病患者には難しいだろう。そこで味覚修飾植物を使用すれば濃い味付けや塩分・糖分の過剰摂取をせずに,新たな味覚の楽しみ方が出来るだろう。今後のさらなる研究で,一般的に使用されるようになると良いと感じた。
私は,食事を楽しむことは生きるうえで非常に重要で,精神的な満足度が変わると考えている。どんな人にもその感覚を忘れてほしくない。ただ生きるだけではなく,健康に楽しく生きるために,今回の講義のような内容がもっと広まってほしいと強く感じた。
【参考文献】
Kathy Wong, ND, and Richard N. Fogoros, MD.(2013).「ミラクルフルーツ」APPROBY
https://ja.approby.com/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84/,(参照2026-05-25).
|
Lさん
今回の講義を通して、私たちが日常的に「美味しい」と感じるのは、単なる舌の感覚だけでなく、味覚を感じる最小単位である「味蕾」の仕組みが深く結びついていることを学んだ。味蕾は食べ物が唾液に溶けて水溶液になることで機能し、例えて言えば、「鍵と鍵穴」の関係で個々の味蕾が複数の味を識別している。そして私は動物によって味蕾の数が異なっていることに驚いた。特にナマズは20万個という多い数の味蕾を体の表面に持っており、濁った水中の中で目が悪いナマズが食べられる餌と食べられないものを味蕾によって分別するという生存戦略や、人間の赤ちゃんが大人より味蕾が多く、味覚が鋭い理由が、「知識がほとんどない中で口に入れた物が安全かどうかを確かめるため」ということから、味覚が生命を維持するためにどれだけ重要な感覚であるかということがわかった。また、リカちゃん人形やニンテンドーSwitchのカセットなど、おもちゃに苦味を塗って赤ちゃんの誤飲防止をするなど、企業が味覚を利用して商品を作っていることからも味覚の重要さがわかる。私が飼っているチワワが子犬だった頃、壁の角を噛む癖があり、その対策としてからしを壁に塗ったことがある。この時は対策をネットで調べて、その通りにからしを塗っただけだったが、今回の授業を通して、味覚には大事な役割があるとわかり、味覚を通して危険なものを避けているのだと気付いた。
ミラクルフルーツやギムネマといった「味覚修飾植物」は、舌の味受容体に働いて一時的に味覚機能を変える性質を持っている。酸っぱさを甘さに変えるミラクリンや、糖分の吸収を妨げ、甘味を感じなくさせるギムネマ酸などの味覚修飾物質の持つ応用の可能性は、今の現代社会が抱える課題に対して大きく役立つのではないかと感じた。甘いものが食べられない糖尿病の患者が酸っぱさを甘さに変え、甘いものを食べるためにミラクルフルーツを使用していると聞いたとき、医療にも味覚が関わっていることに驚いた。現代では肥満や糖尿病などの生活習慣病の増加が深刻な問題となっているが、食事制限は患者にとってストレスを与えてしまう。実際私自身もダイエットで食事制限をした時、甘いものが食べたい欲求から、ストレスを感じることがあった。しかし、ここで味覚修飾植物を生活習慣に取り入れることで、糖分やカロリーは摂っていないのに、甘いものを食べたという錯覚を起こすことができる。これにより生活の質を落とさずに食事制限をすることができる。
実際、ミラクルフルーツを食べてみて、酸っぱいはずのレモンが甘くなり、普段とは違う味に感じられたことがとても印象的だった。また、ジュース、お菓子、加工食品に砂糖が多く入っていることも肥満などの生活習慣病につながる。それの対策として、甘さを感じる味蕾に取りついて糖分が味蕾と結びつくのを阻害するギムネマの効果を使って、甘さへの依存を防ぐことができるのではないかと思った。生活習慣病の予防や食事制限のサポートに味覚が使われているのが印象的だった。今回の講義を通して、味覚はただ美味しいと感じるためだけのものでなく、危険なものを避けて生命を維持したり、健康を維持したりするために重要な役割を持っていることを学んだ。また、味蕾や味覚修飾植物などの仕組みを知り、味覚が医療や商品の開発、生活習慣病の予防など現代社会の幅広い分野の課題に対して活用されていることにも驚いた。特に、ミラクルフルーツやギムネマの実験では、味の感じ方の変化を実際に体験し、味覚の奥深さに興味をもった。
|
Mさん
ミラクルフルーツもギムネマも名前は聞いたことがあったが、実際に見て体験するのは初めてだったので貴重な体験ができて面白かった。ギムネマは、砂糖は砂、チョコレートは粘土のように感じた。その後にスライド上で示された模式図のように、口に含んだ感覚はあるのに味覚が完全に蓋をされたような感じだった。ミラクルフルーツは砂糖を加えてマイルドになったレモンのようで、酸味も感じたことから酸味の鍵穴は蓋をされていないとこが体感できた。しかし、その後梅干しを食べてみるとレモンに比べて酸味を感じなかった。代わりに甘味に加えて塩味も感じた。これは、梅干しはレモンに比べて様々な材料、味が加えられているため、酸味が弱まった分それが前に出てきたからではないかと考えた。今まで味覚は目や耳のように舌全体で1つの味を感じているのだと思っていたが、ギムネマもミラクルフルーツもしっかり擦り付けられていなかった部分は上手く錯覚が起きずそのままの味を感じたため、舌はそれぞれの味蕾ごとに味を知覚していることに気づいた。
これまでの感覚知覚心理学の講義では視覚を主に学んできたが、視覚による錯覚は脳で起こっていたため、知覚する器官そのもので錯覚が起きていることに驚いた。今後、酸味を甘味に変える効果を利用して、糖尿病患者を始めとした、病気で甘いものを食べられない人が食事を楽しめるようになることを期待したい。また、病気でなくても生活習慣の改善、病気の予防にも使えると良いと思った。水を甘く感じさせる効果のある味覚修飾植物も食べるものと味のギャップが少ないため有効に使えそうだと思った。逆に、ギムネマのような甘味を感じさせなくなる植物を、甘いものが食べたくなった時に強制的に甘味を無味に変えて食欲をなくさせるものとしてダイエットに利用できないかと考えた。しかし調べてみると既にダイエットサプリとして売られており(参照:https://www.dhc.co.jp/goods/32280.html?srsltid=AfmBOoq4IywP8dlkeGIelaiAAE6_Oox-50gXMraWchBk6IUYgByzEoyi)、ギムネマには糖分の吸収を抑制する働きがあるため、甘味を感じさせなくなる効果は特に利用する必要がなかった。どんな利用方法も大量生産ができて安価に変えることが必須になるが、味覚修飾植物が栽培できるのは主に熱帯なのでまだまだ難しいのではないかと考える。
味覚について知ることの意義は日常の小さなところから社会での活用、研究などの大きなところまで様々だと考える。日常では主に食生活や料理、食育に活用できるだろう。好き嫌いの原因や治し方を学べばより健康になり、味覚の効果について学べばより美味しい料理が作れるようになるかもしれない。私は、食を楽しむことは健康や生活において重要な要素だと考えているため、積極的に味覚について学んでいきたいと思う。社会では先ほど述べたような医療現場や生活習慣の改善に利用する研究に多いに活用できる。それ以外にも、子供のおもちゃの例のように商品開発の面でも使っていくと製品の安全性を向上させられる。そもそも学ぶことがなければそのような研究に興味を持つきっかけが生まれないだろう。
今回の講義を通して、普段当たり前に感じている味覚というものの仕組みを改めて理論的に学ぶことができ、非常に興味深かった。心理学では、どんな人にも起こる1番身近なことについて学んでいるのにその内容は知らないことばかりなので、常にこれは何故なのか疑問を持ってより人間について知っていきたいと思う。
【参考URL】
島村光治のホームページ : https://www.taste-m.com/index.html
|
Nさん
先日はご講演ありがとうございました。私は、高大連携の授業として受講させていただいていますが、そもそも子供の発達に興味を持ったことから心理学部の講義の受講を決めた。そのため今回の講義の初めの方でお話があった、赤ちゃんが一番味蕾が多いことに驚き、興味を惹かれた。私は初め、味蕾は年齢や種によって数が異なると聞いた時、幼い方が味の種類を知らないから味蕾も少ない、つまり知っている味の数≒味蕾の数だと考えた。しかしそうではなく、私の解釈ではあるがどちらかといえば受け入れた味の種類≒味蕾の数だと考えた。先生のお話にも、赤ちゃんは味の知識がなくてなんでも口に入れ嫌なものは吐き出すとありましたが、同じように子供に好き嫌いが多いのも味蕾が多いからであり、そこから反対に大人になると好き嫌いが減り味蕾も数が安定してくることがわかる。また、私自身野菜などかなり好き嫌いが多く、そのため好き嫌いのメカニズムや直すための条件のお話は興味深かった。例えば、私は昔ナスが苦手で、おそらく物心ついた頃から好きではなかった。第一印象として独特な食感が苦手で、さらにある夏に親戚や近所の方から大量にナスをいただいた時があり、消費のためもあり毎日大量のナスが出てきたことがあった。
これら二つはメカニズムのうちの①第一印象、②雰囲気に当てはまると考える。その数年後友人の母が揚げナスをお裾分けしてくれたときにナスを克服したことを覚えている。これは今まで食べたことのない調理法であったことから条件①の頭の中の考え方を変えることに当てはまると感じた。私の母も島村先生と同じように、昔トマトが食べられなかったそう。今は食べられるそうなので、今まで私は大人になればなんでも食べられるようになると考えていたが、そうではなく条件が存在するのだということを実感した。
他に今回の講義で関心を抱いたのが3章のコラムにあった、辛味の軽減方法だ。辛い食べ物が全般苦手な私にとっては、刺激を感じる「体性感覚」であるから人の味覚には含まれないとお話があったが、個人的な感想ではあるが味覚では無いということに違和感を覚えた。よくテレビ番組などで激辛グルメのコーナーがあるが、そこでは完食するとバニラアイスのプレゼントがされたりするものもある。それは今まで私は気づいていなかったが、おそらくこの軽減方法の1の温度を下げるアイスと、2のタンパク質である牛乳(バニラ)の二つを掛け合わせて辛さを軽減しているのでは無いかと考えた。同じように中華料理屋に行くとよく冷たい緑茶や煎茶、(烏龍茶)が提供されるが、これも1の温度を下げる冷たい飲み物と、3のカテキンを掛け合わせているのだろう。たしかに、中華料理屋など辛い料理を取り扱う飲食店でカテキンの含まれない麦茶が提供されているのを私は見たことはない。これらの軽減方法を知って、私は辛いなと感じた食べ物を口にした際に試してみたいと感じた。
最後に、今回実際に行った実験に関して、私はミラクルフルーツもギムネマも今まで一切聞いたことがなく、説明があるまでそもそも植物だということすらわからず、正直口にするのも抵抗があった。しかし、どの実験も言われていた結果のような味を感じることができた。確かに、甘くもないのに甘く感じるミラクルフルーツは糖尿病患者には良いことに納得できる。そのためファストフードやスナック菓子、インスタント食品が豊富な現代では糖尿病になる確率も高いため、ミラクルフルーツのような味覚修飾植物は今後より普及していくと良いと考える。また、友人にも今回の実験を体験してもらうと、同じような反応が見られ、大変興味深かった。
※特に配布データの他に参考文献なし
|
|