ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト(ミラクルフルーツ・味覚・ギムネマ・ミラクリン・食育・ミラクルフルーツ)

  ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
島村光治のホームページ ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト ご質問・ご意見・ご感想・講演依頼
ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2015/10/30に実施した春日井商業高校2年 3組の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 味を感じる仕組みは知っているようで、全く知らなかったことが講義を聞いて分かりました。
 扁桃体は情報によって味がおいしい、まずいを変えてしまうと知り、確かにその通りだと思いました。バーベキューがおいしいと感じるけど、講義を聞いて考えてみたら、あの雰囲気がいいから美味しく感じるだけだと分かり、食べ物が美味しいのかまずいのかは舌も関わってくるけど、第一印象や経験、視覚が関わってくることを知ることができました。
 大人が苦いものを美味しく感じるのは、苦いものすべて毒ではないと気付いているため、おいしく感じていると分かり、興味深いと思いました。人間は苦いものを「毒」と最初から判断していることに驚きました。
 自分の舌でミラクルフルーツ、ギムネマを体験し、酸っぱいはずのものを甘く感じたり、逆に甘さを感じさせなくなったり、とても楽しい実験でした。この不思議な原理を糖尿病の患者さんに役立てたり、他の用途にも何か使えるのではと思います。味覚についてもっと知り、役立てるアイデアを出していきたいです。



Bさん 

 私は今まで「これを食べたら甘い」、「これはおいしくない」といった食べ物の味に関して、曖昧な考えしか持っていませんでした。
 「辛味は味ではない」という知識は以前テレビで見て、面白いと感じ、それを知らない子には自慢するために頭に入れていましたが、それを意識して辛い物を食べるという事はしていませんでした。
 しかし、味覚教室に参加して、「これをこう食べたら甘くなる」、「これはこう食べたらおいしくなる」等、様々な新しい知識を得て、実際に体験することによって、私が今まで感じてきた味の印象はからりと変わりました。
 私は現在、歯並びに矯正をしていて、口の中に2つの器具を取り付けているのですが、舌以外にも味蕾があると知り、器具で味蕾をふさいでしまうのはもったいないと思いました。,br>  また、ミラクルフルーツを食べた後、酸っぱい物が甘く感じたことで、自分の好物である「酸っぱいお菓子を食べたらどうなるか」、「トマトが苦手な子供が食べられるようになるのか」といった様々な考えが浮かびました。
 味覚の変化で人を喜ばせることができたら、どんなに面白いことでしょう。今まで味覚に関するものはただ、豆知識として記憶していましたが、人の人生観や未来を変えられるだけの力があると分かると、驚きを隠せませんでした。辛味が味ではないと習った少し前まで、ただの豆知識だと思っていた些細な事でも意識してみれば、とても面白いと思いました。



Cさん 

 今回の講義で感じたことは味覚の大切さです。私は普段は食べ物を食べることについて何も考えたことはありませんでした。なぜなら、味がするのは私にとってはごく普通の事であり、甘味も酸味も苦味もすべての感覚が当たり前の事だからです。
 ギムネマを舌全体にこすりつけた後にチョコレートを食べた時に正直な感想は、「ただの固形物」でした。味覚障害の方は普段、こんなつらい思いをしながら食事をしているのかと思いました。
 私が興味を持ったのが、舌の構造や人間が味を感じる仕組みです。私たちの舌には味を判別する味蕾というものがあり、今回の講義ではその味蕾を鍵穴に例えることで、味の判別方法が分かりやすくなりました。
 ギムネマの場合、舌にこすると甘味の鍵穴(味蕾)にフタをします。そのため、甘味が感じられなくなります。ミラクルフルーツの場合、ミラクリンと酸が合わせることで甘味の鍵穴と同じ形になるため、酸っぱい物が甘く感じられます。その仕組みを使えば、糖尿病で甘いものが食べられない人が我慢しなくてもよくなると思います。これはすごい発見だと思いました。
 私も実際にミラクルフルーツを体験しましたが、こんなに甘く感じるなんてと驚きました。ギムネマやミラクルフルーツを使って、世界中の人が笑顔になれたらいいなと私は考えます。



Dさん 

 今回の講義を聴いて、私が興味を持ったのはふたつの事柄です。
 ひとつ目は、味覚と視覚の関係です。私は味覚が普通の人より弱いです。なので、味覚は視覚と嗅覚の影響を強く受けているという話を聞いたとき、たしかに自分は人よりも外見による影響を強く受けていることに気づきました。少しでも外見が綺麗じゃないなと思うと、ご飯を食べる気がしなくなるのです。それでも、一度口に入れてしまえば不味くないと分かるので、普通に食べることができます。そしてそこで、人間が第一印象で好き嫌いをしているという話に当てはまっていることに気づき、二度びっくりしました。その後この話について、私は日本食やフランス料理が思い浮かべました。お皿の色・形や置く花にまでこだわり、料理の外見や卓上の彩りを大事にするのは、このような視覚による情報までも料理の味とするためなのだと考えると、人間は科学が発展していなくても、食に関して深く追求していたのだなと、感動しました。
 ふたつ目は、人にとってのおいしさについてです。中学時代に部活をやっていたとき、汗だくになった後にスポーツドリンクを飲むと、とてもおいしく感じた経験があります。 平常時に全く同じメーヵーのものを飲みましたが、練習中ほどおいしいとは感じることができませんでした。考えてみれば、練習中はユニフォームに塩が白く浮くくらいに汗をかいているので、相当量の塩分が体から出て行っていたのだと思います。その欠乏を補うため、スポーツドリンクがおいしい物だと思わせて、たくさん摂取させようとしていたのだと今になって理解しました。
 私は生まれつき嗅覚があまり良くないために、味を感じる力が弱い軽い味覚障害です。まったく味を感じない訳ではありませんが、人がおいしくないと言う食べ物も不味いと感じることが少ないため、食に対する興味が昔から薄いです。それでも、今まで生きてきた中であまり困ったことはなかったので、研究が進まないというのも納得いく話だと思います。しかし今回、先生の講義を受けて自分でもいろいろ調べてみて、もっと味覚に関する研究が進み、技術が進歩することで、私のような微妙な味覚の人間が、普通の人と同じようにおいしくご飯を食べられるようになれば良いなと思いました。



Eさん 

 乳頭の中にある花の蕾のような形をした味蕾で、味の判別がされている事を初めて知りました。味蕾が一番多いのは赤ちゃんで、約12,000個あるなんて驚きました。そして、大人になるにつれて減少し安定することにも驚きました。
 動物にとっての味覚は「生きていく上で役に立つものがおいしい」で人間にとっての味覚は「経験と学習」と島村先生は言っていて、とても納得しました。例えば、コアラは素早く敵から逃げられないので、毒のあるユーカリの森でそれを餌として食べながら生き延びている。毒であるユーカリを食べるコアラは生きていくために必死だと思いました。
 味覚の種類の中に「うま味」があるなんて驚きました。しかも、うま味を発見したのが日本人だったという事に、同じ日本人として誇りに思います。
 人間にとってのおいしさは、子供・大人どちらも同じと思っていましたが、違いました。子供は脂っこいものを好み、大人は見た目や食感を好みます。子供は体を成長させるため、大人は体を維持するだけのため、楽しみの要素が食事に入ってくるからです。
 味覚のお話を聞いて、味覚障害がどれほど大変かが分かりました。お話を聞く前は、味覚障害の事を軽く考えていましたが、これからは味を感じるありがたさを噛み締めていきたいです。今回の講義はとても楽しかったです。
 将来栄養士になり、病気で入院している人が食事を「おいしい」と感じられるようにできたらと思っています。そのため、もっともっと勉強を頑張っていきたいです。



Fさん 

 はじめに、この講義で一番に感じたことは生きている人は味蕾が必要不可欠ということです。人間は、赤ちゃんのときに一番味蕾を持っています。それは、赤ちゃんのときは、何が毒で何が食べられるものかが見ただけでは分かりません。酸味は腐敗物、苦味は毒物と生まれたとき思っているから、なんでも口に入れて、味蕾で毒かどうかを判断していると知りました。ですが、成長するにつれて見た目で食べられるものの区別がつくようになり味も分かるようになってきます。
 舌以外にも味蕾はあります。例えばのどです。だから、炭酸飲料を飲んだときにのどがスッキリとするのだと分かりました。また、味蕾1個1個は1週間に1回生まれ変わるので、生まれ変わるのに大事な亜鉛を不足させてしまうと味覚障害になるということも分かりました。
 実際に、ミラクルフルーツとギムネマを体験して脳はだまされやすいのだなと恩いました。私は、ミラクルフルーツはテレビに出演している芸能人が体験しているところしか見たことがなくて自分が実際に体験をする前は、全然信じていませんでした。ですが、体験してみて、砂糖が砂みたいになったり、酸味が強すぎて食べれなかったレモン入りのヨーグルトが食べれるようになったりと驚きの連続でした。体験してみて、この味覚修飾植物で糖尿病患者が甘い物を食べることができるということが分かりました。味覚修飾植物があることで、酸味の強いものを甘く感じることができて、糖分の過剰摂取が減るので近い将来は、糖尿病患者が減っていくと思います。また、スーパーで販売されることもあるのではないかなと思います。
 この講義で、味蕾のことについて学んで、味蕾の数は、動物によって違うということが分かって、どんな動物が何個の味蕾を持っているのかなと思いました。また、今回教えてもらった以外にも味覚修飾植物があるのかなと思いました。
 最後に、私は食についてあまり興味がありませんでした。食べることができておいしければよいと思っていました。でも今回の講義で、おいしさは、味蕾というものがあるからこそ感じることができるということを知りました。前までは、味蕾という言葉すら知りませんでした。これからは、食についてもっと考え、味覚を失わないように、加工食品だけではなく和食も食べるようにして舌を大切にしたいです。