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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2014/04/28に実施した名古屋短期大学 保育科2年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2


■15名分|■15名分


Aさん 

 私はこの講義を受けて、体内に直結する口の中の味覚は、体内に異物を入れないように様々な機能が備わっていることを学びました。赤ちゃんがミルクなどを口にしたとき、苦いものと判別すればすぐに吐き出してしまうことや、草食動物が草を食べるとき、安全なものかどうかを判断することは、危険物を食べないようにする、体内に入れないようにするために味蕾が人間よりもたくさんあり、自然界を生き抜くためのこのような体を守る仕組みはよくできているなと思いました。またこの味蕾はのどの奥にもあると聞き、のどでも味を感じるから、食べることによって幸せを感じられるのではないかと考えました。
 好き嫌いのメカニズムについて、小さいころ食事の時に怒られたり、無理やり食べさせたれたりすると、その時に食べていたものが嫌いになってしまうことを学びました。そのことから食事の時間は怒らないこと、食べることが楽しいと思えるように大人が雰囲気づくりをする必要があると考えました。食事の時間はテレビを消し、味覚をはじめとするすべての感覚を食べ物に集中させたり、家族での会話を楽しんだりすることによって、子どもの中では食べることが楽しいと思えるようになり、その食品もいい思い出とともに好きになるのだと思いました。
 人にとってのおいしさの分類で、小さいころから慣れ親しんだ味はおいしいから、おふくろの味のように親から子へとどんどん受け継がれていくのだと知りました。しかし、親の好みが塩辛いものや脂っこいものなどであった場合、子どももそういった味付けに慣れてしまうというように、負の連鎖にもなりかねないと思いました。このように身体が成長していくのと同様に、味覚も小さいころから育っていき、小さいころからの習慣が大人になってからの食生活につながるので、家庭の食卓の重要性を知ることが出来ました。また人間は食べることを味覚だけで楽しんでいるのではないことも学びました。たとえばステーキ屋さんでは、ジュージューという音を聴覚で楽しみ、焼かれた肉から出る煙を視覚で、そしてお肉から香ってくるにおいを嗅覚で楽しんでいます。子どもも五感を使って食べることを楽しめるように、「いいにおいがするね」「煙もくもくしているね」など声をかけながら食事すると、より効果的なのではないかと思いました。
ギムネマを体験して、大好きなチョコレートを食べたら、確かに粘土のようになりいつも感じるおいしさはありませんでした。大好きであるからこそ、チョコレートがおいしいと分かっているため、嫌いになることはできませんでした。舌で甘味を感じないだけでなく腸でも糖分を吸収させないという機能は素晴らしいと思いました。ギムネマのこの機能によって甘いものを食べる量が減り、腸でも吸収されるのが減ると、糖をとりすぎの人には体に良いと感じました。ミラクルフルーツはその名の通り、本当にミラクルでした。酸っぱすぎて食べられなかったものが、ミラクルフルーツのタブレットによって、甘くおいしくなるのを感じることが出来ました。ミラクリンのおかげで甘いものを食べたくても食べることが出来ない人でも、他の食品で甘味を感じることができ、我慢しなくてはいけないというストレスを少しでも減らせるので、ミラクルフルーツはとてもいい食品だと知ることが出来ました。これからもっと多くの人に知ってもらって、甘いものを食べたくても食べられずに苦しんでいる人が救われるように、ミラクルフルーツが多くの場面で活躍できるようになればいいなと思います。



Bさん 

 この講義を受けて、舌はとても素直で繊細であると感じました。今まで味は舌の先端で感じるものだと思っていましたが、味蕾が味を判断していていることを学びました。しかし、講義を受けて味を判断する味蕾は舌だけでなく、口の中やのどにもあることがわかりました。特に炭酸はのどで感じるということを聞いて実際に家で体験して、とても面白かったです。
 いちばん興味を持ったことは、辛味は体性感覚であり味覚ではないということです。甘味は手につけても感じませんが、辛味は手につけるとヒリヒリします。「言われてみればそうかも」と日常生活では気付きにくいことに気付けました。そして人にとっての味覚とは「経験と学習」という言葉を聞いて、大人と赤ちゃんの味蕾の数の違いにリンクさせて考えることができ、とても楽しく学ばせていただけました。
 保育者の卵として子どもにも食べることが楽しいと思ってもらえるようになりたいと考えていました。そのためには、この講義で学んだことを生かして環境作りをしていきたいと思いました。食事の時に怒ったり、無理矢理食べさせたりすると好き嫌いだけでなく、食べることを嫌いにさせてしまうことを学んだので、保育室でできる楽しい食事方法を見つけていきたいと思います。
 保育の面からすると味覚を知ることは子どもに食べることの楽しさを教えたり、好き嫌いを減らせるように食べる環境を工夫したり、食事の提供の仕方を変えてみたりすることに繋がると思いました。そうすれば、食べることが好きになり新しい感性が生まれます。そして、子どもによい影響が与えられ、好き嫌いの減少に繋がると考えました。
 講義で初めてギムネマとミラクルフルーツという植物を知りました。ギムネマは甘みを阻害するので、食を楽しむ観点だけで聞くと「なんのためにあるのだろう」と思っていました。しかし舌だけでなく腸でも糖分を吸収させないため薬として使われていたことを知り、違う観点から考えると健康にも役立っていることを学びました。ミラクルフルーツは酸っぱいものを甘くする作用があり、その仕組みの説明がとてもわかりやすく楽しく学べました。
 近年、糖尿病患者が増加していて、甘いものを食べたいけど食べられない人にとっては、見た目はケーキなのにミラクルフルーツを使って糖分を抑えられたケーキがあるということを聞き、こういった病気の人にも役立つ植物であるということを知りました。
 私はギムネマやミラクルフルーツのように植物でなくてもこのような体験をしていることに気づきました。甘いもの(例えばチョコレート)を食べた後にほろ苦いもの(例えば砂糖を入れたコーヒー)を飲む(食べる)と甘いものを食べる前より苦く感じます。また、甘いものを食べた後に少し酸っぱいもの(みかん)を食べると甘いはずのみかんの味が普段より酸っぱく感じます。これは甘みの度合いが違うので苦いものや酸っぱいものに含まれる少量の甘みが感じられなくなるだけだと考えました。また、舌の感度の違いからも考えてみました。甘みは舌の感度が低く、苦味と酸味は高いです。これから考えてみてもチョコレートなどの甘みのほうが強く、舌にある甘みを感じる鍵穴がふさがっていて、コーヒーやみかんなどの甘みは感じなく、感度の高い苦味と酸味が舌に残るのだろうとも考えました。
 この講義で様々な観点から物事を考えたり、食についての知識が学べたりしました。私の理想の保育者に少しでも近づけるために、この講義で得た知識を使って保育を学んでいきたいと思います。



Cさん 

 今回、島村先生の講義を受け、さまざまな事を感じる事が出来ました。まず、脳に電気信号を与えて味を感じる役割をする味蕾は、大人と比べて赤ちゃんは一万二千個と、子どものほうが多いという事を知り、幼少期にゴーヤが苦いと感じていたのも、それを毒かもしれないと味蕾が感じ取っていたためなのだと気づきました。そして幼少期に苦手な食べ物がある事は仕方のない事であり、毒かもしれないと感じ取る処理能力がある面では、生きていくために必要な事だと感じました。また、幼少期に嫌いだからといって食べなくなった物は、大人になっても味蕾が毒かもしれないと感じているため、嫌いな物のままになってしまうのではないかと考えました。この考察から、嫌いなものを無理に食べさせる事は良くないですが、幼少期にたくさんの味覚を体験しておくことが大切だと感じました。
 この講義では初めて知る事がたくさんありましたが、実際に味覚を使って体験してみる事でより理解を深める事が出来ました。特にギムネマとミラクルフルーツの体験は驚く事ばかりでした。はじめにチョコレートや砂糖を食べた時は普段通りの甘さを感じましたが、ギムネマを舌全体にこすりつけると、砂や粘土のような味がないという不思議な感覚になり、味覚障害になった気分になりました。添加物を含む物ばかりを食べ、味蕾が廃れ、味覚障害になってしまわないようにするためにも、亜鉛を多く含む日本食を摂るようにしていきたいです。そしてその後、ミラクルフルーツのタブレットを舌全体にこすりつけ、酸味のあるレモン汁を入れたヨーグルトを食べたところ、酸っぱくてそれだけではとても食べられないような物が甘くなるという感動体験をしました。私はこの感動体験をぜひ子どもたちにもしてあげられたらいいなと感じました。味覚を使う事で子どもはさまざまな感情を覚えていくと思います。そのため、子どもの豊かな感性を育てる面でも味覚の体験は大切なことだと感じました。また、リカちゃん人形の靴は誤食がない様に、わざと苦くしてある事や、離乳食は赤ちゃんの嫌いな苦味や酸味を感じすぎないように薄くしてあるという事を知り、私達の知らない所で、子どもの不慮の事故を防ぐ事や、赤ちゃんが食べる事を嫌いにならない工夫がなされていたのだと感じました。また糖尿病患者への味覚修飾植物の適用もそうですが、味覚一つで人の脳は感じる事が変わり、それによって大切な命が守られているので、味覚はとても重要な役割をしていると感じました。
 また、好き嫌いのメカニズムについて話を聞き、幼少期の食体験が成長してからの好き嫌いに影響してくるという事がとても印象に残りました。私は兄弟が3人いますが誰一人、好き嫌いがありません。私はこれが珍しいことだと友人から言われ、不思議に感じていました。そんな時に島村先生の講義を受け、それは幼少期からご飯は家族全員で食べる事を大切にし、知らず知らずに親や兄弟が美味しそうに食べているのを見ていた事や、出かけた時に楽しい思い出とともに食事があった事、他にも、祖父の畑で一緒に野菜を収穫してご飯を作るという楽しい体験をしていたからなのだと気づきました。この学びから、私は保育者になったら、子どもに急いで食べさせる事や、嫌いなものを無理に食べさせる様な事はせず、給食が楽しみになるような援助をしていきたいと感じました。そして、出来る限りたくさん味覚体験をする機会を経て、こんな味もあるのだと感じ取る豊かな心も育てていきたいです。



Dさん 

 私は、島村先生の「驚きの味覚体験」の講義を受けて多くのことを学びました。
 まず1つ目は、味は味蕾という場所で感じているということです。私は、小学生の頃に味覚地図の存在を知り、味は舌の場所によって感じ方が異なるものであると思っていました。しかし、味覚地図は現在では否定されていることを知り驚きました。今回正しい知識を学べたので、子どもたちに間違った知識を伝えないようにしたいと思いました。さらに、味蕾の数が多いのは味の経験を積んできたお年寄りの方々や、シェフなど料理に関わる人に多いと思っていたけれど、赤ちゃんが一番多かったので不思議に思いました。けれども、赤ちゃんは味覚を使うことで自分の周りの安全を確かめていることを学んだので、なんでも手の届くものを口の中に入れてしまうことや、離乳食が薄味なのも味蕾が多いからであると理解できました。
 2つ目は、人にとっての味覚とは、経験と学習であるということです。好き嫌いは、食べ物その物の味や見た目などの第一印象だけが原因であると思っていたけれど、雰囲気や経験も関わっていることを学びました。私は、小学校の給食の唐揚げに鳥の毛が生えていたのがトラウマになり唐揚げが嫌いになりました。このことは、今考えると経験が関わっているのではないかと思いました。以上のことから、子どもたちにとって食事の時の経験や雰囲気はとても重要であると感じました。保育者の言葉掛け一つで子どもに良くも悪くも影響するので気を配ることが大切であると思いました。
 3つ目は、味覚修飾植物であるギムネマとミラクルフルーツの体験です。どちらも今回の講義で初めて聞きました。初めは半信半疑で試してみたけれど、本当に砂糖が砂のように甘さを感じなくなり、ポッカレモンが甘いジュースのように感じられたので驚きました。理論を聞くだけでなく実際に体験することでより理解が深まると同時に、当たり前のように味覚を感じられることは、幸せなことだと感じました。また、これらの味覚修飾物質が医療現場でも活用されていることを学びました。私の祖父は糖尿病で糖分制限に苦しんでいたので、その頃にも味覚修飾植物が活用されていれば、糖分を取らずに甘みを感じ満足感を得ることが出来たのではないかと思いました。これからもっと世間に広まり、活用されて欲しいと感じました。
 最後に、今回の講義や体験を通して学んだことをこれから多くの人に伝えて行きたいと思いました。さっそく家で家族にギムネマを試してもらったところ、とても驚いていました。人の味覚の仕組みを講義で教わった通り鍵と鍵穴の関係で説明すると、分かりやすいと言ってもらえました。子どもでも分かりやすい説明だと思うので、保育者になった時に
 子どもたちにも伝えて行きたいと思いました。また、食と科学が関係していることに興味を持ったので、これからも理解を深めて行きたいです。そして、今、学校で学んでいる子どもの食と栄養の授業の内容と共に自分の知識と経験に取り入れ、保育現場に活かしていきたいと思いました。



Eさん 

 私が講義で1番最初に驚いたことは、味覚地図が間違いだったということでした。随分前に舌の、どの部分で甘味を感じてどの部分で苦みを感じるのかという話を聞いて以来、ずっとそうなのだと思い込んでいました。しかし、講義で味蕾での味の判別方法をきいて、それが間違いだということがわかりました。“甘味、酸味など味の成分はそれぞれ形が違う鍵のようなもの”という表現の仕方を聞いて、すんなりと理解することができたとともに、自分の身体の一部である舌の構造をとても不思議に思いました。唾液に溶けるか溶けないかで味を感じる、など自分の今まで知らなかったことを知るきっかけになりました。中でも1番興味を持った話は、赤ちゃんの味蕾が1番多いということでした。味蕾が多い理由が、その食べ物が食べられるものかどうかを判断するためだときき、改めて、人間をはじめとする動物の身体には、生きていくための力が備わっているのだと感じました。動物にとっての味覚は、生きていく上で役に立つものが美味しく、人にとっての味覚は経験と学習だという話を聞いて、今後保育者として子どもに関わっていくなかで、子どもが味覚に対する経験と学習をすることができるような環境づくりをしていかなければならないのだなと改めて、保育者になるということの責任感というものもこの講義を通し感じることができました。給食の時間に怒られた、嫌いなものを無理に食べさせられた、というようなことを子どもが幼いときに経験してしまうと、その食べ物自体を美味しいと感じられなくなってしまったり、嫌いになってしまうこともあるのだと知りました。食育という言葉がありますが、つい栄養のバランスや、食べることを楽しむということに目が行きがちでしたが、子どもの味覚といった面でも、大人が気をつけることはあるのだと知ることができました。経験と学習によって、苦いものも美味しいと感じるようになるということができるように、色々な経験と学習によって味覚が形成されていくということは、結果、生きていく力につながるのだと思い、人間にとって、味覚というものの大切さに気づくことができました。また、講義中に体験した味覚の実験で使用したギムネマとミラクルフルーツについても、きちんとその物について知識を得たのも、体験をしたことも始めてでした。その為、味覚の感じ方の変化に本当に驚きました。その物自体が苦くなるわけでも甘くなるわけではないけれど、脳にそのような信号を送るがために、味覚が変化するのだという仕組みを聞いて改めて人間の味覚の不思議に触れることができました。このような知識を得ることで、味覚修飾植物をどのような人達に、どのように導入していくことができるのかなど考えを深めていくきっかけになると思いました。このような味覚修飾植物を使用することによって、少しでも甘みを感じることができると、食べることへの喜びを見出すことができ、生きていく力にもつながるのではないかと思います。今後、より味覚について、また味覚を含めた五感について、学びを深めていきたいと思いました。



Fさん 

 人間や動物が、舌にある味蕾という場所で味を判別していることを初めて知りました。味覚修飾植物を利用し実際に味覚修飾を体験することで、味蕾にはそれぞれの味覚を感じる鍵穴のようなものが存在しており、その鍵穴に味の成分がはまり初めて味覚を感じることが出来るようになるということを分かりやすく、さらに興味を持って学ぶことが出来ました。実際に体験してみながら学習することは、その内容に興味・関心を持ちやすく、覚えやすいということも感じ、今回の講義でもお話を聞かせていただく前にまずは体験してみるという進行のされ方であったので、とても取り組み易かったです。味覚のことでなく、人に物事を教える際はこのような進め方が人々の興味を惹くことも学ばせていただきました。また、乳児には大人の倍近くの味蕾が存在し、食べても大丈夫なものなのか知識な少ない乳児がその判断を味蕾に託していたり、味覚の種類によって舌の感度が異なり身体に必要な量を摂れるようになっていたりなど、人間が生きていくために必要な食事がより良いものになるよう味覚はとても重要な働きをしていることを感じました。人が美味しいと感じるときは大きく4つに分類され、体内で欠乏した栄養素は美味しいなど生理的欲求に基づくもの、小さい頃から食べているなどその人の文化に合致したもの、一人一人の持つ情報の違いに基づくもの、脂・香辛料などの薬学的なものがあり、人の食べ物の好き嫌いに大きく関係していることを知りました。子どもの頃に嫌な体験をしながら食べたものは嫌いになるなど、子どもにとって食事の場の記憶は好き嫌いに直結していることを知ることが出来たので、自分が保育をする立場になってからも忘れないようにしたいですし、保育所で楽しく食事出来るよう工夫し、子ども達に食事の大切さや楽しさを伝えていくだけでなく、保護者の方々にも子どもにとっての食事環境の重要性を少しでも伝えていきたいと思いました。このように食事の重要性について子ども達が理解し易くするために、味覚修飾植物の実験や栽培により子ども達の興味を惹くことが求められてくるのだと思います。実際に体験してみて、それまで感じていた味が味覚修飾植物を食べることで全く違うものになることに疑問を感じ、その仕組みを理解しようと話を集中して聞くことが出来て、そこから好き嫌いができる理由や味覚障害などについて説明を受けると、ただ「食事は大事なのでしっかり取りましょう。」「味覚障害にならないようにバランスの良い食生活をしましょう。」などと言われるよりも、なぜ味覚や食事が大切なのかしっかりと理由を知ることが出来るので、とても良い教材になると思います。もっと多くの保育や教育で取り入れられて欲しいです。味覚について知ることで、どういう仕組みで人は美味しいと感じることが出来るのか興味を持ち学ぶことが出来、さらに味覚の延長線上にある食についても関連性をもって学ぶことで重要性など、より深く学べた気がします。食事に本当の意味で重要性を感じるためには、味覚について知ることが一番の近道ではないかと感じました。このことから味覚について知ることは重要なのだと考えました。



Gさん 

 今回の「驚きの味覚体験」の特別講義を受講して、私は乳児の味蕾の数が多い事を知り、私が将来保育関係の仕事に就く際や自分の子どもを授かった時には食事に気を付けなければいけないと思いました。特に味付けや盛り付け、環境設定には気を付けないといけないと思いました。なぜなら、やはり子どもの食事は母乳や粉ミルクから始まって、離乳食の開始から、徐々に大人と変わらない食べ物を食べるようになっていきます。初めての離乳食を食べさせるのはお母さんやお父さんなどの家族や私が目指している保育者の大切な役目だと思います。離乳食は市販でも手に入れられるし、今は耐熱の容器に入れて電子レンジで温めるだけですぐ食べられるというものがあります。別に市販の物がいけないとは言わないですが、今回の講義の好き嫌いのメカニズムで@第一印象の先生の話では食べ物を嫌いになるメカニズムのたとえ話の逆で食べ物好きになる際に、究極市販の物を乳児の時から食べ続けある程度成長を市販の食事で支えていくと市販の食べ物独特の味付けを好み、食事の内容が偏ったり健康に何らかの影響を与えてしまうでしょう。またAの雰囲気を考えると、子どもは2歳の前半頃には大人の行動をしっかりと観察しているので、少し時間がかかっても野菜を細かく切る音、お鍋に火をかけ湯気とともに上がってくる臭いや「もう少しで出来るから待っててね」と微笑む母親の表情は電子レンジの起動音や電子レンジから取り出し、「出来たよ」と微笑む母親の姿より私の感覚的には暖かく確かな愛情だし、それが積み重なり、何年何十年それを見続けていると母親の手料理こそ自分の慣れ親しんだ味で、安心して食べられる信頼の料理です。またBの経験でも、食べ物を食べて吐いてしまったりなどの嫌な経験を、「吐かないでよ!」と怒ってしまったらさらに嫌な経験を積み重ねることになってしまいます。そこで一言「気持ち悪かったんだね、大丈夫だよ」と一言言葉をかけてあげるだけできっと状況も少し変化していくと思います。上記のようなことを多くの子どもが実感・体験できるようになるための基礎を作っていく、もしくは作っていく手助けが出来るのは子どもにより近いところで仕事する私の目指す保育者の一つに役目だと思いました。また、子どもの食事に密接に関わっている大人、特に保護者の方と関わることが出来るのも私たち保育者の特徴であると思います。今回のミラクルフルーツでは糖尿病の方への嗜好品として・・・・ということでしたが、ギムネマもダイエットとかの利用もいいと思いますが、保護者の方の偏食を直すのにも役立つと思います。子どもの食事を正すならやはり保護者からだと思うし、幼稚園なら子どものお弁当をなどを見たりして子どもたちの食べ物を観察したりして子ども達の食の状況を把握したりしながら、保護者への声掛けも忘れてはいけないと思いました。加えて、親子で参加できるような食育活動も楽しい経験の一つになると思いました。好き嫌いを直すために自分で野菜などを栽培したり、料理を自分で作ったりするのは効果的だという話が出ていましたが親子で出来、さらにその楽しい気持ちを共感出来る友達も周りにいるともし嫌いな食べ物でも周りの子も食べているからいう後押しからも、また周りの子も楽しそうに食べてるから楽しい気持ちのまま食べれるかもしれないし、そんなシチュエーションを作ることが出来るのも保育者のできる仕事だと思います。例えばですが、親子参観の日に合わせて、鉢植えで育てることのできるプチトマトや、育てるのが割と簡単なゴーヤなどと一緒にギムネマのを育てて、ギムネマの体験を親子にしてから味覚の話を絵などを利用しながら勉強し、その後親子で料理したら楽しいし、親子で取り組め、楽しい食の体験の一つになると思いました。



Hさん 

 私は私生活において食べることが大好きで暇があれば常に食べ物を口にしており、食べることが生活の中での楽しみの1つとなっています。正直普段何気なく食事をし“美味しいとまずい”という二つの感覚でしか食に対して意識したことがありませんでした。私自身、食わず嫌いも含めて、嫌いな食べ物は多くあり、下宿するようになってからは、“美味しい”と感じたものは飽きるまで継続的に食べつ続ける生活を繰り返してきていました。そんな毎日の食生活の中においてどうしてこんなに好き嫌いが多いのだろうと今まで気にしたこともありませんでした。
 そんな中で、島村先生の驚きの味覚体験の講義を受け、私の大好きなチョコレートがギムネマの葉をかじり口の中で馴染ませるだけで、“甘くて美味しかった”はずのチョコレートが、ほのかにバターの味はあるものの、まるで粘土のような塊で砂を食べているかのようで“まずい”“食べたくない”という衝撃を受け、食べる意欲を失いました。そこで初めて味覚に対して疑問を抱くと同時に興味関心を持ちました。味を感じる仕組みには、を受容する味蕾があり、味蕾が味を判別するのには鍵(味)と鍵穴(舌)の関係で成り立っているのです。味蕾の数には個人差があるが約6000個から9000個存在しており、特に赤ちゃんは約12000個ものの数が存在しています。徐々に安定はしてくるが、乳幼児期の味覚の経験は後に大きく影響してくるのではないかと感じました。
 また、動物の味覚は人間の味覚とは大きく異なっているのです。例えば、コアラのえさのユーカリは他の動物にとっては毒であるがコアラにとっては最高の味である。このように生きていくうえで役に立つものが動物にとっては“美味しい”と感じるのです。面白いことによく。例えば、コアラのえさのユーカリは他の動物にとっては毒であるがコアラにとっては最高の味である。このように生きていくうえで役に立つものが動物にとっては“美味しい”と感じるのです。面白いことに、よく耳にする「別腹」は人間には基本ないと言われていますが、食物連鎖の中にいる動物たちにおいて逃げる必要がある動物には「別腹」が存在しているのです。
 また、好き嫌いにもメカニズムが存在しており、第一印象、雰囲気、経験が大きく関わってくるため、家庭内、保育内で楽しい環境の中で食事をすること、お母さんと一緒に実際に食に触れて料理を楽しむこと、自ら栽培して食に触れることなど、私たち大人の支援によって子どもたちの味覚は形成されてくることを踏まえて、子どもたちへの食について知識をより多く増やし、今の食の現状と関連させて子どもたちを守っていく責任が私たち大人には強くあると実感しました。
 そして食の中にも、噛んだ時の音を楽しんだり、お母さんが調理している時の音を記憶していたりする「聴覚」、食材を見て、出来上がった盛り付けを見て楽しむ「視覚」、実際に子どもたち自身が食材に触れ、食材を楽しむ「触覚」食材の香りを楽しんだり、料理の香りを楽しんだりする「嗅覚」これら経験が、「味覚」を育てることに直接的にかかわっており、五感は一つでも欠けることで一つ一つの感覚を伸ばすことができず、それぞれの感覚が独立して伸びていくことはできないのではないかと感じました。子どもたちの五感を大切に育てていくことで、心身ともに健やかに成長できる可能性は広がり、その中にある「味覚」もなくてはならない非常に大切なものだとこの講義を通して気づくことができました。
 貴重な時間をありがとうございました。これから保育者となる上で、母親となる上で、食事をする環境や、雰囲気、子どもたちの発達に合った食材を選び、子どもたちの成長を側で支えていくことのできるよう、勉強に励んでいきたいです。



Iさん 

 ギムネマを用いた味覚体験から始まった島村先生の講義では、驚きの連続で、味覚についての知識を増やすことができました。また味覚や味覚修飾植物の仕組みや味蕾の機能、そして保育者を志す者として子どもにとっての食事・味覚体験の必要性や重要性、人にとっての“おいしさ”の感じ方について知ることができました。味覚を感じるのは人間だけでなくライオンやコアラなどの動物にも感じることができること、また生きていく環境や自分自身が生きていく上で役立つものに“おいしさ”を感じるのは、人間だけでなく動物全体が共通していることなのだと知ることができ、講義を受けて多くの関心を抱きました。
 子どもの頃に経験する味覚体験が子どもたちの将来の好き嫌いに影響してくることも知り、家庭や保育の場での食事の雰囲気やおいしいと思える経験と学習を積むことのできる環境を家族や保育者が整えていくことも大切なことだと気づくことができました。私自身、小学生の頃、給食で出た空豆が苦手で吐いてしまったという経験がありました。家庭でも食卓で空豆を食べたことがなく、初めて経験したパサパサとした舌触りや匂い、味などは私自身受け入れがたいものでした。このような経験を振り返ってみると、家庭の食卓で、様々な味を経験する必要性を感じました。また幼いころから様々な調理法でたくさんの野菜や食べものに触れること、家庭菜園などを通して実際に野菜を育て、野菜を作り一緒に料理を楽しんだりすることで達成感や喜び、自分が作った野菜はおいしい!と感じることのできる経験を積むことの大切さを感じました。そして好き嫌いを持つ子どもたちへの対応も保育所と家庭との連携をとりながら、家庭での食卓の様子などの情報を共有し合い、子ども一人一人に合ったサポートをしっかりと行っていかなければならないと思いました。
 現代、肥満児なども増加傾向にあり、食習慣の変化が肥満の発症に大きく関わっていると言われています。そのような肥満児や好き嫌いのある子どもにも、食べ物や味に興味を持ってもらう機会として、味覚修飾植物を用いた体験を親子で行っていくこともは重要だと思いました。そしてそのような経験が“おもしろい!不思議!なんで?”などいった子どもの感性を育てていくことにもつながってくると思いました。
 私が幼稚園に通っていた頃、園の行事でおにぎりを作るミニ調理実習や、餅つき大会、クリスマスパーティーのケーキ作り、和菓子や立てたお茶を頂くなどといった様々な体験をしました。エプロンやバンダナ、法被や鉢巻を身に着けて、クラスの友達と作ったおにぎりやお餅はすごくおいしかったし、14年経った今でも“楽しい!面白い!”と感じた体験は鮮明に覚えています。そのため、子どものころに経験する味や食事の雰囲気は非常に大切だなと感じました。
 子どもは、幼いころから慣れ親しんだ味をおいしい!と捉え、母と一緒に食事を共にすることで安心感を得ます。保育者として現場に立ったとき、食事が子どもたちにとって楽しむことのできる時間となれるように、食育や子どもの味覚について知識を増やし、子どもたちに食や味の楽しさを伝えていきたいです。



Jさん 

 私は島村先生の講義を受けるのは2度目で、高校時代にもミラクルフルーツの体験をさせていただきましたが、やはり何度経験しても驚きと感動そして味覚のしくみの面白さを感じることができました。
 高校時代に講義を受けた時は、味覚よりもどちらかというとミラクルフルーツやギムネマに興味を持ち、栽培しようと考えていたことを思い出しました。しかし、保育の道に進んだ今、味覚や、食育にも関係する好き嫌いのメカニズムに特に興味を持ちました。好き嫌いは初めて食べた時の味といった第一印象と、食事をしているときの雰囲気、そして食中毒になったなどの経験で決まることを知り、保育者や親は苦みを抑える工夫をしたり、島村先生がおっしゃっていたバーベキューの例でもわかるように、いかに楽しく食事をすることが大切かということを学ぶことができました。また、苦味は全てが身体に毒ではないことが経験と学習によって知ることで苦味がおいしいと感じるようになると知り、子どもがピーマンなどの苦味のある食べ物が嫌いな理由を理解することができました。このことからもわかるように、子どもの頃の味覚形成が将来にも関わる重要なことであり、保育者や親が正しい知識を持って援助することが大切なのではないかと思いました。
 他にも、ライオンが栄養を取るために小腸から食べ、肉は最後に食べるということや、コアラが他の動物にとって毒であるユーカリを食べることで生き延びていることに驚きました。動物にとっての味覚とは生きていく上で役に立つものがおいしいのであって、襲われる心配がない人間の味覚とは異なるということを理解することができました。また、襲われる心配がないからこそ人間とサルは別腹があるということも初めて知りました。
 味蕾の数では、成人で約6000〜9000個というのに対してなまずは約200000個もあって、その理由はなまずが濁った水の中で生息しているため、目で見えなくても餌の小魚などの位置を全身で感じ取るためであると知りました。成人よりも赤ちゃんの味蕾が多いのも知識や経験がないからで、そう考えると動物にとっても人間にとっても生きていく上で味蕾、そして味覚は重要であると分かりました。
 味覚体験を通して味わえることはとてもありがたいことであり、幸せな事だと感じるとともに味覚障害の方の辛さを体験することができたと思います。味覚障害の方だけでなく糖尿病の方など多くの人の生活がより良いものになるためにもこのミラクルフルーツやギムネマなどの味覚修飾植物が必要になると強く感じました。そして、将来保育者や親になるものとしてこの講義だけにとどまらず、味覚に関する正しい知識を身につけていきたいと思います。
 最後になりましたが、2度もこの貴重な味覚体験ができたことを大変嬉しく思います。お忙しい中、本当にありがとうございました。



Kさん 

 ミラクルフルーツという存在がある事は知っていたものの、何か味が面白いフルーツなのか、そういう曖昧な知識と興味しかありませんでした。講義を受け、ミラクルフルーツとギムネマを実際に自分で味わって、まずは驚きでした。大好きなチョコレートが全く甘くない、砂糖がただの砂、プレーンヨーグルトとレモン汁でとても酸っぱいはずが甘い!周りの友達とも目を見合わせて驚き合い、楽しい講義でした。講義中に話があったように、講義を受ける前まではまだ味覚地図を信じていました。何となく酸っぱいものは舌の先だけで味わおう(甘味を感じる部分だから酸味が低く感じられる)という意識がありました。しかしそれは現在否定されていて、味蕾の存在を学びました。赤ちゃんやなまずが味蕾の数が多いのは、赤ちゃんは知識がなく様々な物を口の中で確かめる、なまずは目が悪く敵の味を皮膚の味蕾で感じているからと学びました。ここで関心を持ったのはリカちゃん人形の靴の話です。まさか苦味成分が塗られているとは知りませんでした。調べたところ、靴だけでなく小物には塗られている事が多いと知りました。また、誤飲した際の気道確保のために小さい穴があいている事も知りました。苦味成分は、マヴァラ・バイターストップという爪噛みや指しゃぶりを止めるために作られたマニキュアと同じ成分が含まれていることを学びました。
 その他に好き嫌いのメカニズムについて興味をもちました。お母さんと喧嘩をしている時に食べたものは今考えると、美味しくなかった記憶があるものが多いし、今現在でもそう感じているとなると子供たちは初めて食べるものが多い中で、好き嫌いの考えをすぐ吸収しそれが自分の中で根付いてしまうと思います。保育者が美味しそうに食べること、美味しいよと言葉がけをしてあげること、美味しく食べられる環境を作ること、美味しく見せる工夫をすること、調理に工夫をすること、など子供たちの食生活のためにできることはとても多いと考えました。具体的にイメージができた事がすごくよかったです。
 私は食べることが大好きです。美味しい物をお腹いっぱい食べること、悲しい時嬉しい時に好きなものを食べることに幸せを感じます。今後、糖尿病患者の治療に味覚修飾植物は大きく活用されてほしいと思います。食べたくても甘いものが食べられないというストレスを減らすことができ、不満を和らげる事ができると思います。食べてきたから病気になった訳でそれをいきなり食べるな、と言われても気持ちに負担がかかって回復にも時間がかかるのではないかと思います。
 90分という限られた時間でこんなにも内容のある講義をしていただき、感謝しています。専門的な事は言えないものの、この先子供たちに食べることの大切さ、楽しさ、基本的なマナーを教え伝える仕事に就く私にとって、直接関係はないかもしれませんが、様々な事を考える機会になりました。当たり前に美味しく食べられることのありがたみも感じることができました。美味しく楽しく食べていきたい、伝えたいと思います。

参考文献 http://mavala-stop.sblo.jp/



Lさん 

 私は、子どもと食の栄養の授業を受ける前は、健康的な食事を楽しく食べていれば子どもはすくすくと育っていくと考えていた。しかし、私はこの授業を受け、栄養が整った食事を摂るだけではなく、そこに至るまでの過程が大切なのだと学ぶことができた。子どもにとって、興味関心を持った生活を送ることが有意義な生活を送るうえで大切であって、生きていく上で欠かすことのできない食事に重点を置くことは、感慨深いものであると感じた。このように考えていた時、私はふと、どのような保育を行ったら子どもたちが食に関心を持つことができるのかといった疑問が浮かんだ。そこでこの「驚きの味覚体験」の講義を受け、普段体験することのできないことに触れることにより、刺激を受け、今後の生活に何かしらの影響があると考えた。
 ギムネマの葉っぱを食べてから砂糖やチョコレートを食べるという体験では、葉を食べる前と後で、同じ食材の味が変わるということを体験でき、甘味料の怖さを体験でき、私自身のダイエットの道を開くことができた。砂糖はそのまま食すことはまず無いため、食感が気持ち悪いな、くらいにしか思わなかったが、チョコレートを食べた時には、衝撃が走った。普段おいしいと思っていたチョコレートが、バターをそのまま食べているようにしか思えず、まったくおいしいと思うことができなかった。この体験は、近年のスナック菓子に依存し、生活習慣病の危険がある園児には、もってこいの作戦であると考えた。
 また、このような楽しい経験をすることによって、園児同士、園児とその家族、など、コミュニケーションもふえるのではないかと考えた。私自身、ミラクルフルーツのタブレットを食べ、その後の昼食のサラダに入っていたトマトの味にとても驚いた。私はこの経験を生涯忘れることはないと思うし、誰かに話したい、という気持ちが生まれ、帰宅後すぐに母親に今回の講義の話をした。昼食の際も、友だち同士とミラクルフルーツの話題で盛り上がり、どの食材は味が変わるのか、など、一つ一つのおかずを試してみるなど、この年でも盛り上がることができた。このような体験は、新しいことをどんどん吸収することができる子どもにとって、新たな道への第一歩となりえるし、話したいことを頭の中で整理することによって、脳みその発達にも影響する。さらに、疑問がたくさん生まれる子どもが体験すれば、きっともっと多くの発見があるのではないかと考えた。
 このような楽しい体験は、子どもの食事に対する興味が一層深まるだけでなく、使い方によっては生活習慣病の改善、コミュニケーション能力の発達、脳の活性化など、様々な面での新たな期待が膨らんでいくと感じた。私が保育者になったら、島村光治先生のような魅力的なアイディアを持った人物になりたいと強く思いました。
 こんかいの講義を受け、新しいことを学ぶということは、自分自身の新たな発見となるし、今後の保育士としての私の強みになると思いました。今後は、食育での経験を活かし、様々な分野においても多くの体験を身を持って体験したいと思います。楽しい実験を体験させていただき、ありがとうございました。



Mさん 

 私は、食べ物を食べたら味を感じるのが当たり前だと思っていたので、どのような仕組みで味を感じているのかなど考えたことがありませんでした。味を感じる仕組みは思っていたより単純でした。甘味を感じる鍵穴が多かったり、酸味を感じる鍵穴の数が少なかったりと、人によって違うのかなあと疑問に思いました。私は酸っぱい食べ物が好きではなく、食べると強い酸味を感じます。もし、鍵穴の数が好き嫌いと関係あるのなら、酸味の鍵穴が多いのかなと考えています。とても興味を持ったので、調べてみます。
 私が一番驚いたのは、本当に別腹があるということです。私も、お腹いっぱい食べた後でも、甘いものを見ると、つい食べてしまいます。無理やり詰め込んでいるのかなと、今までは思っていましたが、脳が指令してきちんとスペースを空けてくれていたので、人の体はよくできているなあと感心しました。
 私がいつもテレビで動物が食事をしている場面を見ると、おいしそうに食べているなと思っていました。だけど、それは人間の感覚であって、実際動物は生きていくために食べているだけだと学びました。それを学んだことによって、人間にとっての食事は、もちろん生きていくためのものですが、それ以上に生活を潤す役割があると強く思いました。座ってゆっくり味わいながら、誰かとコミュニケーションをとりながら食事ができるのは人間だけです。だからこそ、食事を思い切り楽しまなきゃいけないし、今後保育者となる私は、子どもたちに伝えていかないといけないといけません。私が保育者としてできることは、まずは自分がおいしそうに食べて、子どもたちも安心して食べられるようにすることだと思います。その食べ物に関する話をするだけでも、興味を持つようになり、おいしく感じると考えました。また、子どもたちの好き嫌いを減らすためには、給食の配色を考えたり、キャラクターに見立てたりして、子どもたちが自ら食べたいと思えるような工夫、食べたことを褒めて意欲を引き出すなどの雰囲気作りが大切だと思いました。私は、嫌いなもの食べさせなくてもいいのにと思っていました。だけど保育の勉強をしていくうちに、子どもの成長にとって、バランスのとれた食生活は本当に大切だと学びました。だから、将来は子どもたちが、様々な食材をおいしいと思いながら食べられるように、食べるという行為の楽しさを伝えていきたいです。今日はそのヒントをたくさん得ることが出来ました。
 講義で食べたミラクルフルーツは、病気などで食事が制限されている人たちにとって、希望となるのではないかと考えました。私は、ミラクルフルーツを食べたあとに、弁当のトマトを食べました。その甘さに驚きました。私はよく母に、トマトにたくさんの砂糖をかけてもらっていて、それを食べるのが大好きでした。しかしそれは体に悪いと思い、ずっと食べるのを我慢していました。でも今日はその懐かしいトマトの味を感じることができ、とても嬉しかったです。甘いものが大好きな人にとって、好きなものを食べられないストレスは大きいと思います。でもミラクルフルーツを食べることによって、糖質の量を減らしているのにも関わらず、甘さを感じることができます。食事を楽しむということで、病気を治そうという気力が湧くのではないかと考えました。
 この講義で、味覚を感じながら食事をするということが、とても幸せなことなんだと学ぶことが出来ました。



Nさん 

 私はこの講義を受けて今、毎日の食事の中で全ての食べ物をおいしく味わえていることがどれだけありがたくて幸せなことか実感することができました。普段ただ食事をして、おいしかった、おいしくなかったと思うだけで、どうして甘いのか、酸っぱいのか、辛いのか、などあまり考えたことがなく、今回の講義で舌の構造を知り、舌に味を感じるセンサーの味蕾があるから味の判別ができていたのだなと理解することが出来ました。味をおいしく感じることができるのは、五感を全て使わないといけないということが分かりました。また、嫌いな食べ物や見た目だけで判断して食べたくないと決めつけてしまう食べ物が自分にはたくさんあるので、食べ物を頂くということは、命を頂くということを忘れずに、そして、今味覚を感じることがどれだけありがたいことかということを忘れずに食事をしていこうと思いました。
 味覚修飾植物のギムネマやミラクルフルーツを食べ、味が変わってしまうことの驚きを感じました。糖尿病の患者さんは甘いものを食べることができないからミラクルフルーツをたべ、低カロリーで酸っぱい食べ物でも甘いと感じることができ、甘いものを食べることができないもどかしさがなくなったり、満足感を得たり、また味覚は甘いと感じるだけで患者さんの体には甘いものははいってこないのでとても素晴らしいものだと思いました。また、味覚修飾植物をたべ、元の味覚に戻るには30分から1時間かかると言っていましたが、あまりよく噛んで食べ物を食べる習慣のない私たちの世代は、唾液があまり出ないので味覚が元に戻る時間がたくさんかかるということも分かりました。よく噛んで唾液をたくさん出すということも大切だなと思いました。
 また、園や家庭での食事の雰囲気も大切だということが分かりました。保育者が園での食事の際に、箸が進んでいない子どもに対して怒ったり、最後まで食べるように違う席に移動させたりするなどをするとそのことが成長するにつれ、嫌な思い出となり嫌いになってしまう。そのことを聞いて無理に食べさせたりすることはしないで、子どもが自分で食べることのできる量を食べたり、スプーンにご飯を乗せてあげたり、また食事をすることが楽しいと思える雰囲気作りも保育者にとってひとつの大切な仕事だなと思いました。また、今、核家族化に伴って孤食が多いということも子どもが好き嫌いになってしまう原因なのだなと分かりました。忙しくても子どもと楽しく会話して食事をすることが子どもにとってとても楽しい食事になると思いました。私は現場に出たら、保育の教材をするだけでなく、食事の際も楽しい雰囲気がでるような工夫をしたいと思いました。
 今回の講義で食べ物を頂くという大切さを改めて実感することができました。そしてもっと味覚について詳しく知りたいと思える楽しい講義でした。



Oさん 

 私は今回の講義で、ミラクルフルーツとギムネマの存在を初めて知りました。どちらの植物も日本で簡単に手に入るものではなく、ミラクルフルーツについては実がつくまでに7年もの歳月がかかることを知りました。実際に試食をしてみると、想像以上の味の変化にとても驚きました。特にギムネマの味覚体験では、うまく舌全体に葉をこすることが出来ていなかったようで、舌の端の方では砂糖の甘さも感じ、口の中で味の比較が出来、味の変化をより強く感じることが出来ました。また、このような味の変化を実感できるのは味覚が健康である証拠で、とても幸せなことなのだと思いました。
 味を感じる味蕾は赤ちゃんには12,000個あり、大人になるとさまざまな味を経験し学習して知識が増えるため6,000個に減ることが分かりました。赤ちゃんの味蕾の数の多さを考えると、離乳食が薄味なことにも納得が出来ました。また味蕾は舌だけではなく、上あごやのどにもあり、例えば炭酸飲料を飲んだ時にのどがスカッとするのは味蕾が関係していることが分かりました。
 現在、味覚の種類は甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5種類があり、うま味については1985年に世界に認められるまでは日本独自のものであったことを知りました。味覚には経験と学習が大きく関係していることが分かりました。例えば食事中に怒られたり、むりやり食べさせられたり、食べたら食中毒や嘔吐をしたなどの経験が好き嫌いに繋がります。またバーベキューは普段よりも手抜きの料理なのに楽しくおいしい思い出として残ることから、食事の雰囲気が好き嫌いにも影響があると分かりました。さらに子どものときは苦い味と感じていたピーマンやコーヒーなども、大人になると苦味がおいしく感じるようになります。子どもの頃は成長に必要なカロリーを摂取し、経験と学習から大人になると身体を維持するのに必要なものを摂取するようになると分かりました。食べ物だけではなく味覚を利用したものでは、リカちゃん人形の靴にはわざと苦味成分が塗ってあり、子どもが誤って口の中に入れてしまったときでも吐き出すような工夫がされています。
 例えば、ステーキ店で料理が鉄板に乗ってアツアツの状態で運ばれてきます。すると音、におい、湯気、切る、食べるといった五感を使って、食を楽しむことが出来ます。このように五感を使うことは、人間にとってのおいしさに繋がります。また人間の脳の扁桃体という情報を司る部分は、よく発達していて、人間にとってのおいしさに影響していることも知りました。
 今回の講義で、味覚についてさまざまな知識を得ることができ、また実際にミラクルフルーツとギムネマを通して味の変化を体験してみて、味覚や食について深く考える良い機会になりました。同時に、より多くの人に味覚について興味、関心を持ってもらい、味を感じることが出来る幸せについて考えてほしいと思いました。これからは保育者として、子どもたちやその保護者、現場の先生たちに今回学んだことを伝えていくことで、食育の必要性やあり方について考えを深めていきたいです。