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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2013/11/06に実施した日本福祉大学健康科学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 今回島村先生の講義を受け、味覚障害のつらさを感じました。始めにギムネマの葉を食べ、いつもおいしく感じているチョコレート、砂糖があんなにも苦痛に感じることには驚きでした。チョコレートはただ苦いだけ、砂糖は砂を食べているように感じ、もっと食べたい!という食欲から離れていきました。味覚障害は今まで経験したことがなかったけれど、あの苦痛さを感じれたことは、とても貴重な経験になりました。
 また、味蕾がという味を感じるセンサーが人間では舌全体に7割あり、軟口蓋、喉頭蓋などの上あごや喉に3割あるということをお聞きし、味覚は舌だけじゃないことを初めて知りました。ハエやチョウチョは手に味蕾があり、チョウチョは卵を産む葉に毒があるかないかを調べるための働きがあるのにも衝撃でした。味蕾の数にもちゃんと理由のあることを知り、人間では、まだ味に対する知識のない赤ちゃんに1番多く、12000個。ナマズは、ひげや全身にあるため200000個ある、ということには衝撃でした。ナマズが暮らしている沼は汚いため、全身についている味蕾でエサや敵を見極めるというちゃんと理由があり、どの生き物も生きていくために多くのことを考えて進化していると感じました。
 他にも、私たちが感じている味覚には、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5種類であり、辛味は体性感覚に含まれるため味覚ではないということを初めて知りました。辛味は、やけどのような感じで、神経を刺激することや、43℃以上の方が刺激が大きいことなどをお聞きし、分かりやすく理解できました。
 人にとってのおいしさを考えたときに、急に甘いものを食べたくなること、小さいころから慣れ親しんだ味のおいしさなど、生理的欲求に基づくおいしさや文化に合致したおいしさなど人それぞれのおいしさを感じるときはいろいろあると感じました。また、人間特有の現象で、安全や美味、健康などの情報が脳内の味覚の処理に影響を及ぼすことは、今まで考えたことがなかったのでとても記憶に残っています。情報の多くは、脳の中の扁桃体が影響しているということは、今ほかの授業でも脳内について学んでいるので、関連づけて覚えておきたいです。他にも、ポテトチップスなどが無性に食べたくなる時があるのも、ポテトチップスに含まれる脂や香辛料、だしなどの報酬効果であるということで、自分自身でしっかりセーブしておかないと味覚がおかしくなってしまうと感じました。
 ミラクルフルーツやギムネマを使い、糖尿病患者の方のストレスをためないお守りに使ったり、ダイエット効果に使うなど、食べることは生きていくことで大切なことのひとつなので、食べることに対してストレスをためないようにする大きなお守りの効果を発揮していってほしいと感じました。



Bさん 

 私は今まで味覚について学んだことがなかったので、知っていることといえば味覚地図ぐらいでした。(しかし今回の講義で間違っていたことを知りました。)食べ物が美味しいか不味いかにしか興味がなかったので、味を感じるしくみは気にしたことがありませんでした。しかし、今回島村先生の講義を受けて以前とは比べものにはならないくらい味覚に興味を持ちました。
 私が一番印象に残っているのは味を判別する味蕾の数についての話です。成人ではおよそ6000個〜9000個の味蕾があるが、赤ちゃんでは成人より多い12000個の味蕾があることを知りました。大人になるにつれて数が増えそうな気がしていましたが、赤ちゃんは何でも口に入れてしまうため、自分の身を自分で守るために多くの味蕾があるということを知って納得しました。また、ナマズは水中で敵や餌を探すためにヒゲや皮膚に味蕾が200,000個もあることや、チョウは卵を葉に産むときに葉に毒がないかを確認するために手に味蕾があること、ヘビやトリは餌を丸呑みするため味蕾が少ないことなども聞いてとても驚きました。生き物が生きていくために最適な形に進化してきたということは改めてすごいことだなと思いました。そして、ナマズより多くの味蕾を持つ生き物はいるのかということがひとつ気になりました。味を感じる場所は舌だけだと思っていましたが、人間の味蕾は舌全体には70%で残りの30%は咽頭や上あごにあるということも知りました。炭酸飲料を飲んだときに喉で“しゅわしゅわ”と感じるのはそのためであることを知って納得しました。
 また、好き嫌いの話はとても面白かったです。私は昔の島村先生と一緒でトマトが嫌いです。トマトの第一印象は覚えてないですが、好き嫌いのできる理由の60%が第一印象であることがわかりました。またその他の理由として雰囲気と経験がありました。いつか私にトマトを食べられるようになる日がくるのかわかりませんが、食べ方や雰囲気を工夫してトマトを食べられるようにしていきたいです。
 味覚修飾植物の今後の展望についてのお話はとても興味深いものでした。あまり多くの糖分を取ることができない糖尿病患者や肥満患者のために甘味誘導物質が役に立ち、医療と関わることができるなんて素晴らしい発明だと思いました。このことによって患者さんが感じるストレスを減らすことに繋がるので一石二鳥だと思いました。
 これからも島村先生には味覚修飾植物についての研究を続けてもらいたいです。今回はたいへんためになるお話が聞けて、さらに楽しい実験ができたのでとてもいい経験をすることができました。ありがとうございました。



Cさん 

 驚きの味覚体験〜ミラクルフルーツとギムネマ〜の講義では初めて知ることがとても沢山あった。
 まず、味を感じる仕組みである。私は一か月ほど前に解剖学の授業で味覚地図のことを習ったため、舌の部分ごとに感じる味が違うのだと思っていたので、味覚地図はないと聞いて驚いた。よく考えてみると、口に入れたものは唾液により口全体に広がるため味覚地図があったとしても意味はないのではないかと思った。そうすると、どうして味覚地図がないことがわかったのか不思議だった。
 次に、味蕾の存在を初めて知った。味蕾の数は赤ちゃんと成人で違い、動物の種類ごとに違うということに興味がわいた。生きていくのに必要な機能として味蕾の数が変化していったことがわかった。そうなると、汚い水の中で育つナマズはなぜ触覚などではなく味蕾を体の表面につけることで周りの様子をわかるような機能になったのか不思議に思った。また、水の中で他の生物の味を感じて存在を確認すると知ったが、それは混じったりしないのかと思った。それは、ナマズの味蕾は数が多いだけではなくヒトの何十倍も味を感じる能力に優れているのではないかと考えた。このように味蕾の存在にはとてもきょうみがわき、習った生物以外も知りたいと思う。
 人にとっての味覚では5つの味について科学的に学べた。うま味は日本人か発見したことはとても誇らしいことに感じた。昆布と鰹節にはうま味成分があると知り、混合出しの味噌汁がとても美味しいことに納得ができた。
 好き嫌いのメカニズムでは、私は好き嫌いがほとんどないので家族や周りの人に感謝したいと思った。改めて考えてみると子供のころ家族での食事や給食の時間がとても楽しみであり、きっと、いい雰囲気の中で食事をさせてもらえたからであると思う。
 人にとっての美味しさでは聞くと納得のものばかりであった。勉強をしていると甘いものを欲し、母の作った料理はなぜかお店の料理よりも美味しく感じ、高級と言われたものは美味しく感じ、スナック菓子が美味しく感じることはどれも経験したことがあることであった。人間特有の偏桃体により、脳は情報に左右されてしまうのに、スナック菓子が体に良くないことがわかっていても美味しく感じるなんて理不尽だなと思った。どうせなら、美味しく感じなければスナック菓子もジャンクフードも食べ過ぎることはないのになあと思った。
 味覚障害に関しては、ギムネマの実験をするまで正直つらいということにイメージがわかなかった。ギムネマの実験では美味しいと知っているはずのチョコレートが苦くまるで粘度を舐めているようでとても不快であった。ギムネマとは少し違うけれど、美味しいと知っているものがある日突然味を感じなくなったらとてもショックは大きいと思うし、私だったら信じられなくて食べ続けてしまいそうだなあと思った。味覚障害を実感したとしても、味がわからないのに食べることは苦痛だなあと思った。美味しい食べ物を美味しく食べるためにも自分の舌(身体)を大事にしたいと思った。
 味覚修飾植物の今後の展望としては、今回紹介して頂いたミラクルフルーツのタブレット化など沢山の人が簡単に手にすることが重要になると思う。これらは糖尿病患者の生活習慣改善の手助けをすると知りましたが、ほんとにそうだなあと思った。糖尿病を患った患者さんの多くは濃い味や甘いものを人一倍好むと思うので、それを制限されている患者さんにとってミラクルフルーツは魔法のようなフルーツであると思う。糖尿病の患者さんに限らず、食べたくてもそれを制限されている人を幸せにしてくれるフルーツがより身近になればと感じた。
 また、今日の日本はファーストフードなどが小さいころから多く食されているので、味覚障害になる人が多くなっている。小学生から味覚教育をうけて、意識を変えていくことが重要だと感じた。
 今回の講義はとても興味深い内容でとても自分のためになったと感じた。



Dさん 

 私は今回の講義を受け、味覚の仕組みについて理解する事が出来ました。内容は非常に分かりやすく、聞きごたえのある講義でした。また実際にギムネマを食べて味覚障害の疑似体験をし、味覚障害で苦しい思いをしている人々の気持ちを少しでも理解する事が出来ました。またミラクルフルーツで酸味が甘味と感じる体験をし、糖尿病で甘い物が食べる事が出来ずに苦しい思いをしている人々の手助けになるのではと思いました。
 味覚や味蕾の勉強をし、動物と人間の味覚の違いや、動物の方が人間よりも味蕾が多いことが分かり、驚きました。確かに人間に比べ動物に味蕾が多いのは、弱肉強食である自然界で生きていく為に大切だからではと感じました。また、以前人間は幼い頃の時はなぜ今以上に甘い物を好むのかと不思議に思っていましたが、理由は乳児期や幼少期の味蕾の多さにある事が分かり、非常に納得する事が出来ました。
 今回の講義で特に印象が強かった事は、好き嫌いのメカニズムについてです。好き嫌いになってしまう原因が分かり、将来子供ができたら3つのメカニズムを忘れずに気を付けていきたいと思いました。
 私は好き嫌いが非常に少ないです。好き嫌いが少ない理由は家族のお陰なのではと実感しました。幼い頃私は牡蠣フライを鶏のから揚げと間違えて食べた事が原因で牡蠣が苦手になった事がありました。母に牡蠣が苦手だと相談した所、工夫した牡蠣料理が頻繁に食卓に出され、時間はかかりましたが食べる事が出来るようになりました。この経験により好き嫌いは治せるのだと身をもって実感しました。
 もう1つ印象に残った事は美味しさには様々な種類がある事です。4つの美味しさを聞き、確かに思い当たると思った事がいくつかありました。一人暮らしをする前は、煮物などの和食があまり好きではなくレトルト食品やファストフードが大好きでした。しかし実際親元を離れてみて、現在は実家の味が恋しくなり以前好きだった洋食よりも和食の方が食べたいと思うようになりました。その経験から今回の講義で、その経験は文化に合致したおいしさなのではと思いました。
 人にとってのおいしさの一つである薬理学的なおいしさは、他のおいしさに比べて依存性がある物が多いと思いました。チョコレートやファストフードなど脂分が多い食べ物、香辛料などはおいしいと感じる分沢山食べてしまう事が多く、また体にも良くないと言われている食べ物だと思いました。薬理学的な美味しさの食べ物はあくまでも毎日の食生活のおまけと考え、少しだけ食べるべきだと感じました。将来親になったら子供にもそう伝えていきたいと思います。
 今回の講義により味覚について非常に興味を持つようになりました。また現在の食生活を見直し、将来の食生活に繋げていきたいと思いました。非常に分かりやすく興味深く、有意義な講義でした。ありがとうございました。



Eさん 

 私はこの講義を聞いて、味覚はとても重要な存在であり、でも意外と単純な部分もあると感じた。
 例えば、赤ちゃんには味蕾が多いことです。小さいときは自分が悪いものを食べてないかが理解ができないので、味蕾で判断していると知りました。そして、その判断は苦味には毒物のシグナル、酸味には腐敗物という人があまり好まないものに危険な判断をするということで理に適っていると感じました。また、リカちゃん人形の足に、苦み成分がコーティングされていることにも驚きました。見た目は同じでも、そういったところで子供の誤飲を防ぐことができるとわかった。蝶やナマズなど他の生物においても、味覚は重要な役割を果たしている。蝶は卵を産む葉っぱに毒がないか調べ、ナマズは体中に味蕾があり目の代わりになっている。
 意外と単純な部分は、この講義であった同じものでも味が変化するということです。ギムネマは、甘味を感じる味蕾に蓋をします。ミラクルフルーツは、ミラクリンという成分が酸味と引っ付いて甘味の味蕾に入り、甘味を感じさせます。植物を舌全体に行き渡らせながら食べるだけというちょっとしたことで、味が変化することにとても驚きました。
 私は好き嫌いの原因が、その物の味でないこともあることも驚きました。好き嫌いの60%という半分以上は、第一印象で決まります。そして、食事中の雰囲気や食あたりなども好き嫌いに関わってくることがわかった。嫌いな食べ物を克服するために自分で料理をすることは、たしかにいいことだと思う。家庭科の時間や家で料理をして作ったときは、なぜか美味しく感じクラスの友達と良い雰囲気の中で食べることができるからである。関連して、ステーキは五感をフルに活用しているから、とても美味しく感じ食べていることもわかった。ステーキに特徴的な部分は、あの「ジュー」という音とお肉の見た目だと私は思います。この「ジュー」という音は、聴覚にうったえ、肉の厚さや色が視覚にうったえます。ほかの感覚器も使い総合して食べている点は、大変複雑なことを味覚は行っていると感じた。
 美味しさを感じるということの裏に、味覚障害という病気にかかっている人もいることを知った。味覚障害は亜鉛(Zn)が不足することで起こり、インスタントなど偏った食生活をすると、亜鉛は不足していきます。日本食をあまり口にしなくなった今の若い人たちは、今一度、日本食が無形文化遺産となったことを良い機会に見直して、日本食を味わって食べられるようになったらいいと思う。
 今回の講義は、まさに驚きの味覚体験であり、まだまだ味覚は不思議な部分はあるが味覚の知識についても少し知ることができた。糖尿病で糖を控えなければならない人に、ミラクルフルーツを用いて、低カロリーに抑えるという医療現場での応用にも期待したいです。味を感じることは、当たり前だと思っていたが当たり前でない人がいるという現実を知り、日々の食事で美味しいということや味を感じることに感謝したいです。ここで知った味覚について、友達にご飯を食べながら話たり、色々な人に知ってもらいたいと感じました。



Fさん 

 今回の講義では、味覚の重要性や味覚修飾植物について知ることができました。
 味蕾は舌だけではなく、のどや上顎などにもあり、炭酸を飲んだ時の清涼感や入れ歯を使うことで味が感じにくくなってしまうのはこのためであるということは初めて知りました。また、小さな子供は食べても良い物か、食べてはいけないものか口で判断するために特に味蕾の数が多く、味覚が成人に比べて敏感であるということも初めて知りました。そのことや生き物は苦みを感じやすいことを利用して、小さな子供のおもちゃの誤飲防止に役立っていることを知って、味覚はさまざまなことに利用されていることを知りました。味覚地図についても、以前味覚地図について学校で習ったときに本当なのか疑問を感じていたので、今回の講義で味覚地図は間違いであり舌全体で感じていると知ることができ、疑問に感じていたことが解決できてよかったです。人間だけが味を認知する際にその食べ物についての情報が味の一部として脳で処理されるということを初めて知りました。しかし、行列のできるお店の食事は普段よりおいしいと感じることや、風評被害や偽装表示で話題になった食べ物はあまりおいしく感じなくなったりすることなど当てはまると感じることがたくさんあり、とても興味深いと思いました。
 味覚修飾植物の存在は知っていたのですが、実際に食べてみるのは初めてでした。ギムネマを実際に食べてみると想像以上に砂糖は砂のようにしか感じず、チョコレートも苦いバターのようにしか感じなくて驚きました。味覚障害の話をしていただいたのですが、体験をしたことでより一層味覚障害のイメージがしやすかったです。ただ甘味がなくなるだけでこんなにも食べることが億劫になるのだと知って、味覚の大切さを知りました。ミラクルフルーツは酸味を甘味に変えてしまうことも、実際に体験することができてとてもよかったです。酸味を甘味と感じさせてしまうミラクルフルーツの力を利用して、糖尿病患者の食事に活用していることも初めて知りました。食事の制限をしなければならない糖尿病患者にもミラクルフルーツの力で無理をせずに気持ちだけでも甘い食べ物を食べることができるということは驚きでした。甘いものを食べたいのに食べられないという気持ちを少しでも和らげることができるということはとてもすごいことだと思いました。
 今回の講義では毎日当たり前のように食事をする中で、私たちの体はとても繊細でとても器用なことをして味を感じていることがわかりました。また、味覚はただ味を感じるだけではなくて食べられる物かを知るためにも存在していて、とても重要なものであると知ることができました。これから食事をするときは今までとは違った視点からで食事を楽しめそうだと思いました。味覚修飾植物の糖尿病患者の食事への活用の話を聞いて、生活習慣病の予防など、より多くの方面への活用にも期待できるのではないかと思いました。



Gさん 

 私は、今回の講義で人間がおいしさを感じるのに視覚などの様々な感覚を使いおいしさを実感していることが分かり、そして、生物が進化していくなかで味覚の必要性に興味を持ちました。
 今回の講義のなかでミラクルフルーツをいただいて、先生がおっしゃられたとおり糖尿病で糖分を摂取することが制限されている人たちに甘さを感じていただくのは素晴らしいことだと思いました。
 今後ミラクルフルーツのようないろいろな味覚修飾植物がアフリカなどの熱帯などで発見されることでしょう。このような植物は人間やその他の生物が生活を豊かにするために発見されたのだと思うので、日本のような土地でも見つかってないだけで似たような植物はあるのではないのかと私は思います。
 日本などの先進国では、食料の安定供給ができてしまっているので糖尿病にかかる患者の方はより多くなるだろうと思います。そして、糖尿病の予防としておいしく見えるお菓子などが研究されていくと思います。
 味覚について私がもし味覚に対し深く考える時は、先生のように研究職につかない限りは、私が目標としている作業療法士として患者の方と何かの機会で食事を一緒にいただく機会があった時か、私に子が出来たときだと思います。
 私達人間は、物を食べるときただ味覚だけを使っておいしさを感じているのではなく、視覚情報などによっても大きく左右されてきます。なので、よりおいしく感じさせるために試行錯誤することだろうと思います。
 人間が食べ物を嫌いになるには三つの理由のどれかに当てはまります。第一印象や雰囲気、経験などといったものです。そのようなことで患者の方や子供に嫌いになるものを増やさないようにしていきたいと考えます。
 私達は、おいしさを感じるために様々な器官を使って、そのものをおいしく感じています。その中で大きく踊らされるのが情報によるおいしさです。最近では、食品の偽装表示が大きくニュースなどで騒がれています。このようなことがあり、私達は情報の価値判断をして、食べ物を食べています。
 私は、今回の講義で人間の味覚について分かりました。動物が危険の察知のために味覚を使用しており、人間の狩猟時代に生きていくために油分を必要としてそれゆえ、油分を摂取するとおいしく感じたりするなど興味の持てる話は多かったです。
 私は今回の講義は、実体験もあって深く考えることが出来ました。今回の講義でミラクルフルーツのような、人間にとって変わった作用をする木の存在がしれたので、私はもっと興味を持って植物を見ることができると思います。
 今回は貴重な経験をさせていただいありがとうございました。



Hさん 

 今回の講義で、私はミラクルフルーツとギムネマという植物を通して味覚の仕組みを学ぶことができた。島村さんの説明はとてもわかりやすく、ひきつけられた。また、資料の中に漫画があったので、子どもでも理解しやすいと思った。
 私がミラクルフルーツについて初めて知ったのは、中学生のころにあるテレビ番組をみていた時だった。実際に私も不思議な体験をしたいと思い、少し調べてみたが、簡単には手に入らないことが分かり、結局食べられなかった。でも今回、このような機会を得られ、とてもいい経験ができた。
 初めに、味を感じるのは味蕾のおかげであることを知った。味蕾は生き物によって、数や場所、はたらきが違い、それぞれ生き物にあった進化をしていることを知った。
 また、唾液の役割として、食べ物の消化を助けるためだけにあると思っていたが、味を感じるためにもはたらいていることを知り、驚いた。
 今、問題になっている食品偽装について、なぜ私たちが食品偽装に気付かないのかを知った。なぜなら、間違った情報が脳にある扁桃体という場所に伝わり、あたかも本物を食べているように脳が勘違いするからだ。扁桃体は人間特有なもので、あらゆる情報によってすぐ左右されてしまい、自分ではどうすることもできないので、食品偽装に強い不信感を抱いた。二度とこのような問題を引き起こしてほしくないと思った。
 今回の試食会で味覚異常の体験ができた。ギムネマを噛んでからチョコレートを食べた時、全く甘みを感じることができず、味もよくわからなかった。また、砂糖も食べたが、これも甘みを感じることはできなかった。ざらざらとした食感だけが口の中に残った。甘いという味覚がないだけで、食べ物がおいしくないということを体験することができた。そして、味を感じないということは大変つらいことも分かった。食べることが苦痛になってしまうなんて味覚異常は怖いと思った。味覚異常にならないためにも、生活習慣を見直し、亜鉛が多く含まれている牡蠣などの食材を意識して摂ろうと思った。
 また、ミラクルフルーツなどの味覚修飾植物は、糖尿病患者のための甘味料として利用されることを知った。食事制限によって、甘いものが食べられない糖尿病の患者さんのストレスを軽減させることができるのは非常にいいと思った。ミラクルフルーツのタブレットも開発されたということで、今後ますます需要が増えると思った。そして、味覚修飾植物が医療の分野でもっと注目されるのを期待したい。



Iさん 

 今回の講義では、味覚がどのように感じられているのかなど今まで知らなかったたくさんのことを学ぶことができた。味覚地図というものはなく、舌全体にある味蕾がそれぞれ決まった味を感じており、舌だけでなく硬口蓋や喉頭蓋など奥の方でも味を感じていたことを知り驚いた。そのため炭酸飲料を人間は飲み、入れ歯をすることで味を感じにくくなるということに納得することができた。また味蕾の数が人間は赤ちゃんのころに一番多いことや、草食動物に多く、肉食動物に少ないだけでなく、ナマズは特に多いことには危険を察知するためなど、動物が生き抜くためにとても大切な意味があったことがわかった。
 人間は栄養を摂取し生きていくためだけでなく、食べることを楽しむためによりおいしいものを求めるが、動物にとっては本当に生きていくためだけに食べるのだと知った。人間には5つの味を感じ、苦味や酸味を幼少期危険なものと感じ嫌いになることが多いが、成長していく上でその食べ物が危険でないものだと認識され次第に食べることができるようになるという話にとても納得することができた。確かに人間にとっての味覚とは「経験と学習」であると思った。そしてそれは好き嫌いにも関係しており、何かを食べたときに1度でも良くない経験をすると、その食べ物を嫌いになると知った。逆に楽しく食べることでよりおいしく感じることができるなど、実際に味蕾から感じられる味だけでなく、視覚や聴覚など他からの情報も人間の食事にはとても大切だと感じた。
 しかし近年では味覚障害の若者が増え、日本でとても多くの人が味を感じることができなくなっている知り、自分もならないよう食事には気をつけなくてはいけないと思った。最近はより手軽においしいものを食べることができることを求め、加工食品やファストフードを食べることが増えている。そのため手軽に食べることのできるおいしさだけでなく、栄養など含まれる成分を気にしてより健康な食事を心がけたいと思った。また味覚は9〜10歳で形成されるそうなので、小さいころからしっかりとした食事をとらせなくてはいけないと思った。それだけでなく日本全体でも食生活をもっと見直し、自然のおいしさを楽しめるようになるといいと思った。そして味覚障害の人が少しでも減り、新たになる人がいなくなればいいと思った。また好きに食べたいものが食べることのできない人も世の中にはいる。例えば糖尿病の人は甘いものが好きでも食べることができず、大変だろうと思った。しかし今回ならったミラクルフルーツなどの味覚修飾植物を使うことで、甘いものを食べずに甘味を感じることができるのでとても便利だと感じた。味覚修飾植物には数種類あり、それぞれ効果が違い面白いと思い興味を持った。多くは海外で作られているが、日本にもギムネマと同様な効果を持つ植物があることに少し驚いた。また現在は医療現場でも活用されているが、安全性や生産面が改良されさらに味覚修飾植物が活用されていくといいと思った。実際に今回体験し躊躇なく口にできるものだったので、医療現場でもっと活用されることで、治療での患者さんの苦痛を軽減できるのではないかと感じた。
 また今回の講義からたくさんの味覚に関してのことを学ぶことができたが、同時に疑問もいくつか持ちもっと味覚について知りたいと思うことができた。今回学んだとこが全てではなく、まだわからないことはたくさんあると思うので、もっと興味を持って味覚について知っていきたい。このように興味を持つことができる講義を聴くことができ、とてもためになり貴重な体験ができたと思った。ありがとうございました。