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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2013/11/06に実施した日本福祉大学健康科学部 リハビリテーション学科 介護学専攻1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 私は正直、味覚についてあまり考えたことがなく、どうやって舌が「味」を認識しているのだろうと思うくらいでした。
 そのため、味を感じる仕組みを見たときに自分の中で、一つ解決した気がしました。しかし、その味を感じる仕組みにも、種類がある、形状も違うなど、私にとって、多くの新しい情報がどんどん入ってきました。
 その中で、一番興味が持てたのは、好き嫌いのメカニズムでした。私は、好き嫌いが多く、嫌いな食べ物は、物によりますがにおいで気分が悪くなったり、吐き気がしたりします。私自身はなぜその食べ物が嫌いになってしまったのかはわかりません。しかし、物心がついたときには嫌いでした。
 島村先生の講義で子どもの頃の味覚の形成が非常に重要とお聞きし、自分の過去になにがあったのだろう、どんな食生活をしていたのだろうと考えるきっかけになりました。どんなものを食べていたのか、どうやって食べていたのかなど、それを知ることで、なぜその食べ物が嫌いになったのか、なぜ好きになったのか、と考えることができ、好き嫌いが一つでも減らすことにつながるようになりたいと思います。また、このことは将来子どもができたときに、子どもの好き嫌いを増やさない、なくすことに有効活用できることと思います。
 また、味覚修飾植物についてもとても興味を持ちました。初めて聞いた名前の植物、よくわからない効果など、なぜ?と思うことが増えました。原理は教えていただいたので納得はしてはいますが、なんでほかの味覚に勘違いさせるのだろう、なぜヒトはそれに気付けないのだろう、とも思いました。
 この味覚修飾植物が今後どのように役に立っていくか、またもしかしたら悪用されてしまうのではないかなど、いろいろ考えられます。これら味覚修飾植物は熱帯産植物に由来していることから、現地の人はまだ知られていないさまざまな味覚修飾植物を日常生活、医療において役に立てているのかもしれないと思うとわくわくします。もし熱帯の国へ行くことがあれば、熱帯産植物について現地の人に教えていただきたいと思います。



Bさん 

 最初資料を見ながら確かに面白い研究だけど、この研究がどのように社会に貢献しているのか考えましたがわかりませんでした。教授から「糖尿病の人に低カロリーで甘いものを食べさせることができる」と聞いたとき、他の分野と思っていたものが医療と関係があると知りそのような貢献の仕方があるのかと思いました。今までの考え方の幅を広げないといけないなとも思いました。
 ギムネマを食べチョコや砂糖を食べて実際に体験することは興味を引いてもらうためのテクニックと伝えたいことを伝わりやすくするためには最善の方法だなと思いました。
 この授業を受けて味を感じる仕組みについて知ることができました。味蕾や乳頭など初めて聞く言葉ばかりだったので最初はうまく理解できませんでした。しかし、鍵と鍵穴などのわかりやすい例えがあったので理解するのにそう時間はかかりませんでした。
 僕が興味をひかれたのが味蕾の数のことでした。「どのような人が味蕾の数が多いのか?」という質問に対し僕はグルメリポーターやシェフに味蕾が多いのかな?と考えました。
 味蕾の数は赤ちゃんが多いと知りその理由を聞いたときに人間の体はなんて考えて作られているのだろう!とすごく感動しました。僕は大学の講義の医学一般でも人の体の構造や仕組みに感動することがとても多いのでこの講義はとても楽しみながら学ぶことができました。
 ナマズは味蕾の数が200000個あると知りその理由を知った時ほかの深海魚も多いのかな?と考えたり、目が悪くなった人間や動物は味蕾の数が増えるのかな?といろいろな疑問や考えが浮かんできてとても面白かったです。
 また好き嫌いのメカニズムは実際に僕が体験した出来事と条件が見事に一致していたのでだから僕は山芋が嫌いなんだと思い納得しました。
 こういったことを知ることは知識としても介護の現場で実用して行くためにも必要だなと考えました。また、ギムネマやミラクルフルーツの知名度を上げていくことは医療などの現場で使われやすくするため必須の責務だなと思いました。
 実際体験したギムネマやミラクルフルーツのほかにも味覚修飾植物は存在していると知ることができたので機会があればそれらも調べて知識として吸収していきたいです。



Cさん 

 今回の講義は味覚の観点から、日ごろの「食」について考えさせられるものでした。特に驚いたのが、味覚の仕組みは、舌や口腔内全体に存在する味蕾というところで食の成分と味蕾が鍵と鍵穴のような関係で合致して味を感じるということです。以前、味覚の感じ方は舌の味覚地図に基づいているというのを聞いたことがあり、今まで間違った知識しか知りませんでした。また、甘柿と渋柿が、成分は同じであるが苦味がコーティングされているかの違いで味の感じ方が異なっていることも初めて知りました。さらに、生物または乳児と大人では味蕾の数が異なり、味蕾が持つ役割も違ってくることを学びました。ギムネマとミラクルフルーツの実験では甘味をなくした感覚と酸味が甘味に変化してしまう感覚を体験し、味覚のもつおいしさの重要性を実感しました。特にチョコレートを食べたときの印象の変化はとても大きく、砂糖が生み出す甘味の存在の大きさを感じました。また、逆の発想で、普段食べているチョコレートがおいしいと感じるのは砂糖やカカオ、その他の材料がうまく組み合わさってできていることを感じました。味覚やそれに伴う体の仕組みは知らなくても生きていけるものであり、食事もおいしく食べることができます。しかし、味覚や体の仕組みを知ることは、自分自身を知ることや自分を取り巻く食の環境について知ることにつながるためより豊かな食生活を送ることができると思いました。
 また、「人にとってのおいしさ」についてでは、生理的欲求、慣れ親しんだ文化の味、薬理学的なもの、は日ごろの生活の中で意識的に感じることもありました。しかし、情報に基づくおいしさは言われてみて気づきました。おいしいものを選択する際に正確な情報は意識的に活用しています。しかし、無意識のうちにあいまいな情報にも影響を受けて「食」選びをしていることに気づきました。なんでも情報に頼りがちになってしまう社会では、自分では実際に口にしたこともなければ、それが必ずしもおいしいもの、おいしくないものであるとは限らないのに知らず知らずのうちに情報に「食」の選択を左右されてしまいます。今回の講義でもあったように、人は食べ物のおいしさを本来は五感を使って感じており、経験や学習によっておいしさの度合いは人にとって異なります。また、人は本来、身体に害であるものは口に入れたときに苦味を感じることで毒物のシグナルを感じとります。情報に頼らなければわからないこともありますが、まずは自分の舌を通して味覚で感じようとすることが大切だと感じました。
 今回の講義で得た知識や実体験は「食」について考え、見直す機会となりました。自分の体や味覚、正しい情報を活用して食べ物のおいしさを感じていきたいと思います。



Dさん 

 今回、味覚に対する講義を受けて、驚かされることが多々あった。
 まず初めに、味覚に対して舌の各場所がそれぞれの味覚に対応していないことです。もともと、味覚について小学生や中学生のころ、「味覚は手前が甘みを感じ、奥が苦味を感じる。」として学校で教わったりテレビでやっていたりしたのでそう信じていました。それが今回の講義では「味を感じるのは“味蕾”であり、全体に分布していてそれぞれの味蕾が味覚の情報を鍵と鍵穴の関係のようにして受け取る」という内容でした。これはかなりのショックで、とても驚きでした。
 次に味蕾の数が人間よりの多い生物がいるということです。味蕾の話も少しは知っていたので、てっきり他のものと同様に人間のような高度な知能を持つ存在に多く存在しているかと思っていました。これもまた、人間でも赤子のほうが多く、さらに人間よりもウサギや牛のほうが多く、さらにはナマズに至っては20万個という驚きの数字でした。しかし、それもそのあとのナマズは敵やエサをその体中に存在する味蕾で判断している、という説明を聞いたので納得できました。他にもハエや蝶は腕部に味蕾が存在し、触れることで毒があるかどうかや、食べていいかどうかを判断しているとの内容にも納得できました。
 そして最後にミラクルフルーツやギムネマといった味覚修飾植物を食べるという体験でした。前にも書いた通り、もともと味覚や味蕾などの知識があったというのもテレビで味覚修飾植物とは紹介されなかったものの、ミラクルフルーツやギムネマについてやっていたので知っていたのでした。そんなものを体験できるというのは非常に楽しみで、この講義を楽しみにしていました。体験した結果は予想通りの結果で甘みを感じなくなったり、酸味が甘みへと変化したりといったものでやっている間は楽しかったです。しかし、これが味覚障害を持つ人と同じ感じなのだ、ということを聞いて少し楽しんでいた自分に複雑に感じました。
 今回の講義を受けての感想としては、味蕾が人間よりも存在しているものが多い生物がいること、それによって目が見えなかったりしても様々なものを認知できること、味蕾は種類があってそれぞれがそれぞれの味覚を感じるということ、などなど様々なことを学ばせていただきました。そこで思ったのが人間の他の部位に味蕾があったらどうなるのか、ということです。たとえば手にあれば触れるだけでナマズのように敵か味方か判別することや、触れた道具が何に使用されたものか、などなどいろんなことに使えると思います。しかしそんなことで人を判別したり、何に使われた道具なのかを探られたりするのは何ともいやな気持ちになるので人間には味蕾が手になくてよかったと思いました。



Eさん 

 今回の講義を聞いて、味覚や味について、今まで知らなかった様々な知識を得ることができた。
 中でも自分が特に興味を持ったことは、三つほどある。一つ目は、味を感じる仕組みについてのことである。「味は水に溶けないと感じることができない」と聞いたとき、初めはどういう意味なのか分からなかった。普段、味覚について特に意識することなく生活をしているせいもあって、食べ物が口の中に入ってしまえば何らかの味を感じることは可能だと考えていたが、実際は食べ物が唾液と混ざって水溶液化したものが、舌にある乳頭という組織に取り込まれ、さらに乳頭の中にあり、味を感じるセンサーである味蕾に取り込まれることによって初めて味を判別できるという複雑な過程を経ていることを知った。甘柿と渋柿の話の中で、甘柿にも苦み成分はあるが、水に溶けないようコーティングされているために苦みを感じないだけだと聞いて驚いたと同時に、味を感じる仕組みについての理解が増した。
 二つ目は、人と動物との味覚の違いについてのことである。味蕾の数やそれが存在する身体の箇所について、動物の種によって大きく差があることを知った。蛇のように獲物を丸呑みする動物には、そもそも味を感じる必要性があまりないために味蕾が数個しか存在していない一方で、ナマズのように水中で生活し、視力が発達していない動物には、それを補うべく身体の至る所に味蕾が存在しており、獲物を食べるかどうかの判断を全身で行っているということが分かった。動物の場合、自分が生きていくうえで役立つものが美味しいのだと教わり、必要以上に食べることもないということを知った。確かに人間以外の動物は、同種のものであれば基本的に食べるものは同じであるうえに個体間でとりわけ体格差はなく、必要以上に食べて動きを鈍らせてしまうことを防ぎ、自身の身を守る事に努めているのだと思えた。人間の場合も幼いうちは味蕾の数が多く、食べても良いものかの判断を行いながら徐々に味覚が形成されていくということ、嗜好性等の影響もあって必要以上に食べ物を摂取する傾向があるという点で他の動物と大きく異なるということを知った。また、味は五感を使って感じるものであり、この事が嗜好性の形成にも影響するということが分かった。自分も、食べ物の色形や香り、調理時の音、食感等のすべてが味と関わってくるものだと思えたため、ステーキ屋の話も聞いていて非常に納得できたうえ、自分の苦手な食べ物について考えてみた時、確かにその食べ物に関して、過去に良くない経験や嫌な思いをしていたものだと感じられた。人にとっての美味しさには様々な種類があると聞いた時も意味の解釈に一瞬戸惑ったが、話を聞いていて、美味しさとは単に生理的な欲求から来るのではなく、食文化の違いや食べ物に関する情報等の影響を受けやすいことが分かってきた。また、自分は以前、「(実際に辛い物であっても)熱い方がより辛いように感じるのに対し、他の味にはこのような感覚を持つことが少ないのは何故なのだろうか」と疑問を抱いた事があったが、そもそも「辛さ」は味蕾を刺激して生じる「味」ではなく神経を通って伝わる「体性感覚」であり、温度の上昇とともに感受度も高まるためにこのような現象が起こるのだと知って驚いた。
 三つ目は、味覚障害と味覚修飾植物についてのことである。ギムネマやミラクルフルーツの試食をさせてもらった事で、本来の味を知っているはずの食べ物が感じたことのない別の味に変わってしまったかのような体験ができた。しかし、これらの味覚修飾植物は実際には食べ物の味を変えてはおらず、一時的に特定の味覚を誘導あるいは阻害するものであると聞き、なるほどと興味深く思った。現在、これらの味覚修飾植物は、医療面や食育面で活用されていると聞いたが、自分は特に後者の場における活躍を期待したい。味覚障害の方が増加している現在、自分たちにとって比較的なじみ深いファストフードやスナック菓子がその主要因となることを早いうちから学んでもらうことは大切になってくると思う。また、先生のご意見と同様に、ミラクルフルーツやギムネマを用いた体験を通じ、身を以て味覚について考えてもらう事で、食育に対する人々の興味も増大するとも思う。現代の人々のうち、自身の食生活について普段から意識している人はまだまだ少ないと思うが、味や味覚が自分たちの身体や生活と密接に関わっているものだということを楽しく学べるような食育方法が普及していく事で、人々の「食」に対する考え方が変化し、さらには味覚障害発症の予防へと意識を向けられるようになるのではないかと思う。
 上記より、今回の講義は味覚について学ぶことの重要さを知る良い機会になったと思えた。
 島村先生、本当にありがとうございました。



Fさん 

 講義の最初のあたりは、レモンが甘くなるというお話に半信半疑でした。
 講義を受けるにつれて、知らなかったことがたくさんあって、面白かったです。例えば、ハエは手に味蕾が付いていることや、ゴシゴシと動かしているのは人間でいう歯磨きと同じ行為だということ。ハエの話だけでなく、ナマズに味蕾が多いのは目が見え辛い沼などに生息しているからだとか、蛇や鶏にはほとんど味蕾がない話だとか……。どれにもちゃんと意味があって、なるほど!と思うことばかりでした。特に印象に残っているお話は、人間で一番味蕾が多いのは赤ちゃんだということです。私も、周りの友達もみんな一番多いのはシェフなどの料理に携わっている人だと予想していました。ですが、まさかの赤ちゃん。何で?と思いましたが、解説を聞くとなるほど!と納得しました。赤ちゃんの時になんでも口に入れて試していたから、今これは食べてはいけないもの、食べてもいいものの見分けを無意識に出来ているんだと思います。リカちゃん人形の靴に苦味が塗ってあるということを聞いて、子供の安全のために工夫がされているんだなと思いました。
 動物と人間の味覚の違いにすごく興味を持ちました。動物も人間と同じ味覚だと思っていたので、動物は生きていく上で役に立つものがおいしいというお話にすごく驚きました。私もそんな味覚なら痩せられるのになと羨ましい気持ちになりました。動物の舌と人間の舌はどのように違うんだろうと思いました。
 ギムネマの葉をほんの少し食べただけで、いつもおいしく食べていたチョコレートがものすごく不味くて、それは想像以上でした。ギムネマ酸の力はすごいなと思いました。砂糖はただの粉で味はしませんでした。これもこれですごく不味かったです。持っていたお茶を飲んでみると、糖分がなかったのか、味は変わりませんでした。逆にミラクルフルーツのタブレットを舐めると、半信半疑だったレモンやグレープフルーツの酸味が薄くなり、甘みが広がりました。レモンのかかったヨーグルトは、レアチーズケーキみたいな味がして美味しかったです。この時も持っていたお茶を飲みましたが、味に変化はありませんでした。
 楽しい体験をさせてもらいました。このような体験をしてもらうだけでなく、糖尿病患者の役に立つというところも魅力の一つだと思います。このタブレットがもっと普及して一人でも多くの糖尿病患者を救えるようになることを望みます。楽しい講義、ありがとうございました。



Gさん 

 この講義を通して初めて味蕾という味を判別する器官があることを知った。舌には味覚地図なんてものはなく、舌全体にある味蕾が味を判別し脳に信号を送っているという事実は、苦みを強く感じるのは舌の中で苦みを感じる部分の面積が大きいからと学んだ自分にとって衝撃的な内容だった。それ以外にも、味を感じるためには食べ物を唾液に混ぜ水溶液にしないといけないことや、舌だけでなく上あごやのどでも味を感じることができるということも初めて知り驚きだった。また、生物によって味覚は全く違う役割を果たすということも知ることができた。ナマズは全身に味蕾があり、味覚が視覚の代わりの役割をしていて、コアラやライオンは自分たちに必要なものがおいしく感じるようになっている。一方、人間にとって味覚とは食べ物の安全性を確かめるための器官で、酸味や苦みに敏感に反応するのは体に害のある物質である可能性があるためだと分かり、赤ちゃんの味蕾が多いのは、食べ物の安全性の情報が乏しいのを補うためだと納得することができた。また人間は情報に騙されたり、経験によって味の感じ方が変わるということがとても興味的で、一度おいしくないと感じてしまったものがずっと嫌いになったりするという好き嫌いのメカニズムや行列に並んでしまう心理を理解することができた。味覚修飾植物の説明の時、食べ物の成分と味蕾が鍵と鍵穴の関係であるという例えはとても分かりやすく、ギムネマは甘味の鍵穴をふさいでしまい甘味を感じられなくなる。ミラクルフルーツは酸味の鍵でも甘味を感じられるように甘味の鍵穴の形を変えてしまう効果があることを簡単に理解することができた。ミラクルフルーツを使えば糖尿病の人にも甘いものを食べてもらうことができるということを知り、こういった味覚修飾植物を医療や食育の分野に生かしていく必要があると思った。そのためにストロジンなど日本で栽培できない植物を栽培できるようにする研究やミラクルフルーツのようにタブレット化する研究がもっと積極的に行われるようになるといいと思った。また、味覚修飾植物の存在や味覚地図が間違っていることなど味覚に対する知識を人々が持てるようにしていく必要があると思った。今回の講義で味覚修飾植物を使った実験と今まで知らなかった味覚の知識、二つの驚きを体験することができた。甘党の自分にとってはギムネマの実験はあまりうれしくなかったけど、ミラクルフルーツの実験はヨーグルトがとても食べやすくなってとても感動することができた。ミラクルフルーツがもっと手軽に手に入るようになれば砂糖の代わりとして、人々の健康の向上にもつながるのではないかとも考えるようになった。味覚に対する考えも大きく変わった。今まで嫌いなものは年を取るまで嫌いなままだと思っていたけど、食べ物に対する考え方を変え、自分が嫌いなものを克服しようという気持ちになることで食べられるようになるということを知り、勇気を出してチャレンジしようという気持ちになった。最後に、貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。



Hさん 

 私はこの講義を受ける前、言葉ばかりでつまらない講義なのだろうな、嫌だなと思いながらこの講義を受けに行ったのを覚えています。しかし最初にギムネマの実験を行った時に、私の最初の気持ちは逆転しました。昔テレビでやっていて、こういうことが体験できる芸能人はうらやましいなあ、自分で体験することはできないだろうなあ、と思っていました。その体験がその場でできるのか!ととてもうれしく思ったのを今でもよく覚えています。
 実際にギムネマを食べた後、チョコレートを食べてみると、少し甘さは感じましたが、明らかにギムネマを食べる前とは違う味がしました。少し甘さを感じてしまった点も、舌の全体で味を感じているからこそ、そのような結果になったのかとおどろき、感心しました。
 初めに興味を持ったのは味蕾のことです。味蕾の話で最初に話していたのが、“味蕾というものはどんな動物に多いのか、または少ないのか”という質問です。私は動物の大きさで味蕾の数が違うのかな?と思いました。代表で発表した人は「シェフなどの職業についている人が多いと思う」という意見に、なるほどそういう考えもあったのか!と共感しました。正解を聞くとその動物に応じて数が違うことを知り、驚きました。特にすごい!と思ったことは、ナマズがほかの生物に比べて群を抜いて味蕾の数が多かった理由です。周りの視界がほとんどない場所で昔から生きてきたからこそ、味蕾の数が増えたのだと知り生物の進化を感じました。
 そして私は人間でも視覚や嗅覚などの感覚機能が失われたりして、食べ物の認識、食べられるかの判断がしにくくなった場合、味蕾の数が増えたりするのだろうかという考えが浮かびました。
 次に私が興味を持ったことは、味覚の事です。人間が普段食べている食べ物にはいろいろな“味”があります。その中で特に、辛味の事に興味がわきました。まずそもそも辛味は甘味や塩味などとは違い、体性感覚という神経を刺激しているだけで味覚ではないことに驚きました。そして私は、なぜ人(特に辛いもの好きの人)は体性感覚の刺激を求めて辛い物を食べるのか、と感じました。
 最後に、ミラクルフルーツの実験では、レモンやグレープフルーツが別の食べ物のように甘くなってとてもおいしく感じました。このミラクルフルーツが糖尿病の人の食事などに使えるのではないかと考えられている点もすごいなと感じました。そしてそれも食べてみたいなと思いました。
 私の予想とは違う、面白く、興味深い講義になりました。



Iさん 

 この講義で分かった事がある。まず私たちが感じる味には舌にある味蕾という花のつぼみのようなものが深く関係していること。生き物にはその生き物の理にかなった場所に味蕾があること。おいしいと感じるものにはその動物の生きていくための理由が備わっていること。食べることで味覚に作用する、味覚修飾物質、味覚修飾植物があること。これらを医療現場で活用するために研究が進んでいること。これらが今回の講義で分かったことだ。特に最後にあげた味覚修飾物質と味覚修飾植物の研究はこれからさらに推し進められていくと考えられる。なぜならこれらは糖分のないものを甘く感じさせたりするので食事している人の満足感を満たしダイエットにも効果的だからだ。また味覚障害の人に対してもおいしいと感じることの出来ないものをおいしく食べてもらったり、他にも糖分を控えなければならない人に甘い味を感じてもらうなど食の満足感を一層高めることができるからだ。そのためにも味覚に関して知ることは重要だ。味覚を研究する人がいなかったら上にあげた食べたい物を食べられない、また食べられてもおいしく食べることが出来ない人は永遠に食べるという楽しみを感じることが出来なかったのだから、また私たちも味覚について知ることは大切だ。まず人の味覚について知識があればおいしい料理が作れるからという単純な理由がある。そして今日、味細胞が生まれ変わるのに亜鉛が必要だと学ばなければ、私はきっといつか味覚障害になっていたかもしれないからだ。私は今回の講義はとても興味深く聞くことが出来たし、終始驚きの連続だった。なぜ赤ちゃんに味蕾が多いのか、コアラは木に登るから襲われないのではないなどの情報は非常に理にかなっておりすごく勉強になった。他にはミラクルフルーツとギムネマの葉の試食会は非常に為になったと同時にこのような貴重な物質をわざわざこのような一大学生程度に配って頂けたことに感激だった。授業後残りのギムネマの葉を食べたことを忘れフルーツジュースを飲んだら味がなかったことはいい思い出になった。また私たちはこれから職業柄色々な障害を持った人と出会うと思う。その中には味覚に障害を持った人や体重を落とさなければならない人も必ずいると思う。そんなときにこういった味覚修飾物質や味覚修飾植物の研究が進められていることが少しでも頭の中にあれば、そういった人達のなにか少しでも助けになることができるかもしれないと感じた。唯一要望をあげるとしたら日本人が発見したうま味という味のイメージが出来なかったのでそれがわかるような何かがほしかった事だ。もちろん私の経験が足りないだけかもしれないが他の苦味や甘味のようにぱっとその味がどんなか表せなかったのであげさせてもらった。最後にお忙しい中で私たち日本福祉大学生のためにこのような講義を開いていただき本当にありがとうございました。

参考
本物の味を知る 創健者から7つの提案
http://www.sokensha.co.jp/think/Proposal04_Honmono.html



Jさん 

 私は今回の講義で初めてギムネマとミラクルフルーツについて知りました。
 ギムネマの体験では、本当に甘味を感じることがなく、甘いものが苦手な私でも砂糖をそのまま口にしても平気で、同時に味がしないので物足りなさを覚えました。逆にミラクルフルーツの体験では、私は酸味が強いものも苦手なのですが、レモンやグレープフルーツの酸味が甘味に変化し、すっぱくて食べれなかったものが美味しくなり、ついおかわりしてしまいました。私はコーヒーが好きでよく飲んでいて、周りの友人は苦いものが苦手なのでいつもよく飲めるなと言われますが、もしミラクルフルーツのような味覚修飾植物で、苦味を甘味に変化させられるものが発見されたら、友人に食べさせてコーヒーを飲ませてみたいと思いました。
 味を感じる仕組みについても今回初めて知りましたが、舌だけではなく鼻や喉にも味蕾があると知り驚きました。そして味蕾はそれぞれ専門の味覚のみを判別することを理解しました。また、子供は味蕾の数が多く、大人になるにつれて少なくなると聞いて、小さい頃は苦手・嫌いだったものが今は平気で食べられることに納得しました。
 動物にとっての味覚では、皮膚や手にも味蕾があると知りました。野生の動物にとって食は直接生きるか死ぬかにかかわってきます。生きていく上で役に立つものが美味しいとありましたが、これを見て、人間は味の好みなどがあることなど、食に関してとても恵まれていると思いました。
 味覚の種類については、うま味が一つの味覚として認められていること、また、それを発見したのが日本人であるということに驚きました。そして今まで味覚だと思っていた辛味が味覚ではなく体性感覚であると学びました。
 味覚障害に関しては、そのような病気があることは知っていましたが、詳しくは知りませんでした。ギムネマで味覚障害の疑似体験をして、これでは楽しみであるはずの食事も、食べるのが嫌になってしまうと思いました。また、日本食は栄養バランスのとれた優れた食文化であると感じました。魚などはあまり好きではありませんが、これからはなるべく気にして取り入れていこうと思います。
 これらの味覚修飾植物の効果を利用すると、糖尿病の患者さんたちの生活習慣の改善に役立つとも学びました。これを聞いて、私は糖尿病だけではなく、応用すれば過食症の改善や肥満防止・ダイエットに役立つのではないかと考えました。大好きな食べ物を好きなだけ食べることができないことはとても大きなストレスになります。そこで、味覚修飾植物を活用して、食べると甘く感じる糖分をおさえたお菓子やジュースをかわりに食べることで、我慢するというストレスを減らすことができます。さらに、不足しがちな栄養素が多く含まれる献立を開発し、味覚修飾植物と一緒に提供することで、栄養バランスを整えるのにも役立つと思います。これらの発展のためにも、よりこの分野に関心を持ち、研究する人が増えればいいと思いました。