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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2007/1/24に実施した千葉大学工学部メディカルシステム工学科3年の皆さんのご感想です。



Aさん 

 ●ギムネマの実験
 自分は甘いものが大好きなので、チョコレートや砂糖が甘く感じなくなるのは少しさびしい気持ちになりました。 ただ、甘いものを食後につい食べてしまうタイプの人には、ギムネマはダイエットの助けになると思います。食後のデザートを食べる前にギムネマを口にしておけば、甘味を感じにくくなるので、続けられれば「食後に甘いものを食べなくても平気」という習慣がつくかもしれません。
 ●ミラクルフルーツの実験
 ミラクルフルーツは、スライドにもあったように、糖尿病の方の食事サポートとして研究されていることを知りました。 また、ダイエット中で甘いものを我慢してイライラしてしまう時にも役立つと思います。すっぱいものをミラクルフルーツと一緒に食べれば甘く感じられるので、満足感が得られ、精神的にも楽になりそうです。
 ●その他の気づき
 もし「苦味を一瞬だけ感じなくするもの」があれば、子どもでも薬を飲みやすくなると思いました。子どもの頃、子ども用の風邪シロップがとても苦手で、大人用の薬のほうがまだマシだと思った記憶があるので、強くそう感じました。 運動部の経験から、トレーニング後に「甘いものがほしい人」と「すっぱいものがほしい人」に分かれることにも興味があります。
 私は運動部に入っているので、まず、トレーニング後に「甘いものがほしい」という人と「すっぱいものがほしい」という人にわかれます。そういうのは何が分かれているのでしょうか? 栄養ですが、ビタミン・ミネラルがいまいち分かりません……。

 島村のコメント
 トレーニング後に「甘いものがほしい人」と「すっぱいものがほしい人」に分かれるのは、とても良い観察です。これは 体がどんな状態になっているか によって欲しくなる味が変わるためです。
 ●甘いものを欲しがる人
  運動をすると、筋肉のエネルギー源である 糖(グリコーゲン) が使われます。 そのため、体が「エネルギーを補給したい」と感じて 甘いもの=糖分 を求めるのです。 これは、長距離走や激しい運動のあとに多く見られます。 体が「早くエネルギーを戻して!」とサインを出している状態です。
 ●すっぱいものを欲しがる人
 すっぱいもの=酸味は、体が疲れたときに欲しくなることがあります。 酸味には クエン酸 が多く含まれていて、これは体の疲労物質(乳酸)を処理するのを助ける働きがあります。 つまり、体が「疲れを取りたい」と感じているときに、すっぱいものを欲しがるのです。
 ●ビタミン・ミネラルとの関係
 運動後は汗で ミネラル(ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど) が失われます。 これが不足すると、体が「なんとなくすっぱいものがほしい」「しょっぱいものがほしい」と感じることがあります。
 ビタミンは直接「味の欲求」を決めるわけではありませんが、 疲労回復や代謝に関わるため、結果的に味の好みに影響することがあります。



Bさん 

 味覚について、普段あまり意識していない多くのことを学ぶことができました。
 まず、動物と人間の味覚の違いについては、具体例をたくさん知ることができ、それぞれの違いが生まれる理由も納得できました。動物に比べると、人間の味覚はかなり「いいかげん」なものだと感じました。また、人がおいしいと感じる科学的な理由についても、自分の経験と照らし合わせると納得できる内容でした。特に、情報によって人はおいしいと感じてしまうという点は、これから注意しなければならないと思いました。情報が正しいかどうかを確認することはとても重要です。
 今回の講義で最も印象に残ったのは、味覚修飾物質・植物についての話と実験でした。日本ではこれらの植物をあまり作れないのは残念ですが、予想以上に多くの味覚修飾植物が存在していることを知り、それらをうまく活用していけば良いと思いました。
 ミラクルフルーツを糖尿病患者に応用したり、ギムネマを過食傾向のある人に使うという例は、患者の生活をよく考えた素晴らしい応用だと感じました。こうした事例をもっと多くの人に知ってもらえれば、味覚修飾物質の研究がさらに進み、より多くの患者が助かるのではないかと思います。



Cさん 

 味覚について詳しく学ぶ機会はあまりなかったので、今回の講義を聞けて本当によかったです。舌に味蕾があることは知っていましたが、口腔や上顎にも味蕾があると知り、実際に「本当にそんなところにもあるんだ」と驚きました。さらに、辛味は味覚ではなく体性感覚だということも初めて知りました。肉が苦手でも鶏がらスープが好きなのは、うま味成分であるイノシン酸のおかげだと分かり、納得しました。
 ギムネマやミラクルフルーツを実際に試食できたのも、とても良い体験でした。酸っぱいものを甘く感じさせたり、甘いものの味を消したりする植物があることを知り、もし「苦味を甘くするもの」が作れたら、乳幼児に薬を飲ませるときにとても役立つのではないかと思いました。苦味がなくなれば、薬を嫌がる子どもが減り、治療もスムーズに進むはずです。
  食べることは生きていくために必要で、どうせ食べるならおいしいものを食べたい。糖尿病の患者さんのためにミラクルフルーツを使ったり、過食傾向のある人にギムネマを応用したりするのは、とても良いアイデアだと思います。甘いものが甘くなくなるギムネマは、ダイエットにも応用できる可能性があると感じました。



Dさん 

 ミラクルフルーツやギムネマのように、味覚を一時的に変えたり感じなくさせたりする物質を実際に食べて体験できたことは、とても貴重な経験でした。これまで視覚・聴覚・嗅覚・味覚についての授業を受けてきましたが、味覚に関しては「乳頭」「味蕾」といった言葉を紙の上で覚えているだけでした。今日のような活発で明快な講義を聞き、さらに実際に体験したことで、それらの知識が自分の中で“生きた知識”として根づいたように感じました。
 これまでは神経系のしくみから味覚を学んできましたが、今回は「舌でどう感じるのか」「実生活でどう味が変わるのか」という体験を通して学ぶことができ、味覚がとても興味深い分野に変わってきたように思います。
 また、味覚修飾物質が臨床でも実際に使われていることを知り、とても驚きました。もし他の分野でも応用できるとしたらどんな可能性があるのか、もっと考える時間があればおもしろいアイデアが浮かぶかもしれません。今の段階ではまだ思いつかないのが少し残念ですが、今日の講義がそのきっかけになったことは確かです。
 今日は本当にためになるお話をありがとうございました。



Eさん 

 自分は衛生面が少し気になるタイプで、みんながおいしいと言って食べているものでも、不衛生だと感じてしまうと急においしくなくなり、その後に唾液が多く出たりします。こうした感覚は年齢とともに少しずつ強くなってきたように思います。今回の講義を聞いて、こうした「好き・嫌い」は本能ではなく、情報によって左右されることがあると知り、納得しました。経験や知識によって味の感じ方が大きく変わるということを実感しています。
 体に良いと分かっていても、納豆だけはどうしても食べようと思えません。見た目のねばり、臭い、発酵食品というイメージなど、複数の情報が重なって苦手意識につながっているのだと思います。
 一方で、自分の親は「体に良いから」という理由だけで、食べづらいタブレットでも好きになれるタイプです。脳の中で「情報」と「感覚」に優劣があり、どちらを優先するかは人によって違うという点がとても興味深いです。何がその違いを生むのか、もっと知りたいと思いました。
 最後の実験では、酸味のものが苦手という先入観のせいか、ミラクルフルーツを使っても甘味を強く感じることはできませんでした。砂糖は甘く感じましたが、酸味のある食品では効果が弱かったです。一方で、ギムネマの実験はしっかり効果が出て、甘味が完全に消える体験ができました。



Fさん 

 今回の講義はとても興味深いものでした。「食べる」という行為は生き物にとって欠かせないものですが、舌の働きについてはほとんど知らなかったので、詳しく学べてよかったです。動物や赤ちゃんの舌には、それぞれが自然界で生きていくために適した機能が備わっていることが分かり、特に体にも味蕾を持つ動物がいるという話には驚きました。
 中でも最も興味深かったのは、味覚修飾物質についてです。本来すっぱい味を甘く感じさせることができれば、子どもでも食べやすくなる食品があると思います。「食べること」は私たちの生活に密接に関わり、QOL(生活の質)にも影響します。飽食の時代となり、カロリーに注意しなければならない場面も増えている中で、低カロリーでも甘味を感じられたり、逆に甘味の感覚を抑えることで食欲をコントロールできる可能性があるのは、とても大きな価値だと思いました。
 ミラクルフルーツやギムネマのような植物(物質)は、これからの生活の中でますます重要になっていくのではないでしょうか。



Gさん 

 毎日食事をし、毎日味を感じているにもかかわらず、味覚について深く考えたことはあまりありませんでした。味覚地図を完全に信じていたわけではありませんが、「なんとなくそうなのだろう」と思っていました。しかし、今回のギムネマの実験でその考えがはっきり間違いだと分かりました。ギムネマが触れていないはずの「酸味を感じる部分」で甘味が消えていたことから、味覚地図は正しくないということを実感しました。
 また、味覚は情報に左右されやすいという話も、自分の経験と重なって強く納得しました。テレビで紹介されると急に売れたり、自分も欲しくなったりすることがあります。情報によって脳が支配され、本来感じられるはずの味が変わってしまうのは、少し悲しいことだと感じました。
 ミラクルフルーツの効果にはとても驚きました。普段甘いものが好きな自分としては、思わず欲しくなってしまうほどでした。糖尿病患者への応用など、今後さまざまな使い方が期待できると感じました。
 味覚障害についても、一人暮らしをしている自分にとっては特に気をつけたいと思いました。偏った食事や加工食品ばかりになると、味覚が鈍くなる可能性があります。これからも本来の味を楽しめるように、食生活を大切にしていきたいです。



Hさん 

 今日は本当に貴重な体験をすることができました。レモンを入れたヨーグルトが甘く感じられたときは、思わず感動しました。
 生き物は何かを食べなければ生きていけません。そのため、味覚というのは生命にとって非常に重要な機能です。講義を通して、動物や赤ちゃんの舌には、それぞれが自然界で生きていくために適した機能が備わっていることを知り、生物の体は本当によくできていると感じました。特に、体にも味蕾を持つ動物がいるという話は驚きでした。
 最も興味深かったのは、味覚修飾物質についてです。ミラクルフルーツのように、すっぱい味を甘く感じさせることができれば、子どもでも食べやすくなる食品があると思います。「食べること」は私たちの生活に密接に関わり、QOL(生活の質)にも影響します。飽食の時代となり、カロリーに注意しなければならない場面も増えている中で、低カロリーでも甘味を感じられたり、逆に甘味の感覚を抑えることで食欲をコントロールできる可能性があるのは、とても大きな価値だと感じました。
 今日いただいたミラクルフルーツのような味覚修飾植物を、糖尿病の患者さんなどに応用し、生活の質を改善できるようになれば、とてもすばらしいことだと思います。これらの植物は人工ではなく自然のものなので、人体への悪影響が少ない点も大きな魅力です。