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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2006/12/4に実施した賢明女子短期大学食物栄養学科1年の皆さんのご感想です。



Aさん 

 今回の講義で一番びっくりしたことは、舌の「味覚地図」が間違いだったということです。私はずっと信じていて、苦い粉薬を飲むときは舌の前のほうに置いて飲んでいました。でも、どこに置いても苦いのは当たり前で、味覚地図が正しくないと知ってすっきりしました。薬はどこで飲んでも苦いものなんですね。
 マンガにもありましたが、もし人間がナマズのように体中に味蕾があったら大変なことになると思いました。口の中だけでよかったです。赤ちゃんのほうが味蕾が少ないと思っていましたが、実は約12,000個もあり、成人より3,000個も多いと知ってとても驚きました。
 ギムネマが糖尿病の薬として使われていることも意外でした。私はダイエットに興味があるので、ギムネマの効果には関心があります。腸の中でも働くなんてすごいです。あの苦さがなければ、サラダなどに応用できるのにと思ってしまいました。
 ミラクルフルーツも初めて見て、初めて体験しました。甘党の私にとっては感動の連続でした。レモンヨーグルトがあんなにおいしく感じるなんて驚きです。グレープフルーツジュースはガムシロップ入りのジュースみたいで、本当においしかったです。
 人間の味覚は本当に不思議で、単純なようで複雑だと感じました。先生が「これはデリケートですね」と言っていたのも納得です。私もイカの塩辛がなめくじに見えて苦手でしたが、「第一印象」が悪かったからだと思い、思い切って炒めてみたら食べられました。見た目が変わるだけで食べられるようになるなんて、すごいことだと思いました。
 栄養士になったら、食べる人の好き嫌いにも向き合うことになると思います。でも、楽しい雰囲気づくりや、作り方の工夫をしながら頑張りたいです。
 今回の講義はとても楽しく、先生のはきはきした話し方もおもしろかったです。 本当にありがとうございました。



Bさん 

 『驚きの味覚体験~ミラクルフルーツとギムネマ~』と題した島村光治先生の講義を受けさせていただき、本当に勉強になりました。
 受講前からミラクルフルーツの存在は知っていましたが、「甘味を感じなくなるらしい」という程度の認識で、その原理について深く考えたことはありませんでした。味蕾には甘味・酸味など、それぞれの味を感じるための種類があることを初めて知り、驚きの連続でした。
 ギムネマの実験では、見事に甘味が消えました。最初にギムネマを噛んだときは「普通の葉っぱと同じでは?」と思いましたが、砂糖はただの砂のようになり、チョコレートは高カカオの苦いタイプのような味になって、本当に驚きました。
 時間をおいてから試したミラクルフルーツのタブレットは、先生がおっしゃった通り梅干しのような味で、確かに甘味を強く感じました。図を使った説明がとても分かりやすく、それぞれの味覚がどう変化するのか理解できました。
 また、さまざまな生物の味蕾の話も非常に興味深いものでした。赤ちゃんが味蕾を多く持つのは自己判断ができないため身を守るためであり、ナマズは視力が弱い分、体の表面にある味蕾で環境を感じ取っている。ハエや蛸なども、生態と味蕾の位置がしっかり関係していることを知り、生物の体にはそれぞれ意味があるのだと強く感じました。コアラがユーカリの毒に適応して生きているという話も、とても印象に残りました。
 そして今回の講義で一番驚いたのは、好き嫌いのメカニズムです。今まで好き嫌いは体質やアレルギーのように「体が受けつけないもの」だと思っていました。しかし、第一印象・雰囲気・経験が大きく影響していると聞き、本当に驚きました。テレビの食わず嫌い企画で芸能人が「小さい頃に~があって」と話しているのを思い出し、確かに子どもの頃の経験が原因になっていることが多いと気付きました。私自身も、嫌いな食べ物のいくつかは過去の嫌な記憶が関係していることを思い出しました。
 好き嫌いを直す方法として、①考え方を改める、②直す意識を高める、という先生のお話を聞き、これを機会に少しずつ苦手な食べ物を減らしていきたいと思いました。
 今回の講義では、味覚修飾物質や生化学の知識だけでなく、生物学・心理学・食文化など幅広い学びが得られました。まだまだ勉強不足の私にとって、本当に有意義な時間でした。ありがとうございました。



Cさん 

 味覚は、味蕾の中にある味細胞(味覚細胞)という受容器によって感じ取られます。一つの味蕾には40~60個の味細胞があり、成人は6,000~9,000個の味蕾を持っています。しかし、味蕾は年齢とともに減少します。人間の中で最も味蕾が多いのは赤ちゃんで、約12,000個あります。これは、幼い頃は食べられるものと危険なものの判断ができないため、多くの味蕾で身を守っているからです。大人になると味蕾が減っても、これまでの経験があるため、味覚だけに頼らなくてもよくなるのだと分かりました。
 ギムネマ・シルベスタの有効成分であるギムネマ酸には、砂糖の甘味を感じなくさせる作用があります。これは、甘味を感じる味細胞に甘味物質が結びつくのをギムネマ酸が阻害するためで、甘いものへの食欲を減らす効果があります。
 ミラクルフルーツに含まれるミラクリンは、酸があると味細胞の「鍵穴」に鍵のように結びつき、甘いという情報を脳に送ります。そのため、ただのレモンが甘酸っぱく感じられるというわけです。
 今回、擬似的な味覚障害を体験してみて、「味が分からない」という状態がどれほどつらいものなのか、実際に体験して初めて理解できました。現代ではファストフードや加工食品を食べる機会が多く、亜鉛不足による味覚障害の危険が高いにもかかわらず、私たちはそれを当たり前のように食べています。味覚を失うことの怖さは、体験してみないと分からないものだと強く感じました。
 今回の体験を多くの人に伝え、味覚障害にならないよう予防していくことが大切だと思いました。食べ物のおいしさを感じられることは当たり前ではなく、とてもありがたいことなのだと改めて気付くことができました。



Dさん 

 ギムネマをよく噛んでからチョコを食べると、まったく甘く感じず、バターのような食感だけが残りました。チョコが大好きな私でも「こんなチョコはもう食べたくない」と思うほどで、とても不思議な体験でした。
 次にミラクルフルーツのタブレットを舌全体になじませてから、レモン汁入りヨーグルトとグレープフルーツジュースを試しました。レモン汁入りヨーグルトは、タブレットをなめる前は強い酸味を感じたのに、なめた後は少し酸味が残りつつも甘味を感じられました。チョコの実験で口の中が嫌な感じになっていたのを、ミラクルフルーツがやわらげてくれたように思いました。ただ、酸味が完全に消えると思っていたので、少し残念でした。
 グレープフルーツジュースは、タブレットをなめる前は酸味が強すぎて一口、二口しか飲めませんでしたが、なめた後はゴクゴク飲めるほど甘く感じました。ミラクルフルーツを使えば、健康のためにも飲みやすくなるので、活用できると思いました。
 人間の味蕾が舌だけでなく、上あごやのどにもあることを知り、炭酸水を飲んだときにのどが刺激される理由がすぐに理解できました。赤ちゃんは味蕾が多いので「私たちより良いのかな」と思いましたが、実際は何でも口に入れてしまうため大変なのだと知り、納得しました。
 動物の味蕾についても学ぶことができました。特にネコは味蕾が少なく、ほとんど甘味を感じないという話が印象的でした。動物も人間と同じように味を感じて食べていると思っていたので、とても驚きました。
 また、私たちが食べ物を好き嫌いする理由が「まずい・苦い」だけではないことも分かりました。雰囲気や一緒に食べる人によって、同じ料理でもおいしく感じることがあるので、食べる環境はとても大切だと思いました。
 ギムネマやミラクルフルーツを使った味覚の実験はとてもおもしろく、強く記憶に残る体験になりました。



Eさん 

 味覚に変化をもたらす植物はミラクルフルーツだけだと思っていました。しかし今回の授業で、ギムネマのように味覚を大きく変える植物が他にもあることを知り、とても驚きました。ギムネマは見た目が雑草の葉のようだったので、本当に味が変わるのか半信半疑でしたが、実際に体験してみると砂糖が本当に「砂」のようになり、吐き出したくなるほどでした。普段の味を覚えているから多少変化しても対応できると思っていましたが、味覚は想像以上に繊細であることを実感しました。
 人間の味蕾が舌だけでなく、上あご、のどにもあることにも驚きました。炭酸水を飲んだときにのどが刺激される理由がすぐに理解できました。さらに、ナマズは体中に味蕾があり、泥の味まで分かってしまうという話には衝撃を受けました。蝶は手に味蕾があり、産卵場所を探すために味蕾を使っているという話も、生物の体のしくみの奥深さを感じました。
 プリントにあった「味覚地図」も、ずっと正しいと思っていたので、間違いだと知ってよかったです。好き嫌いのメカニズムについても、環境や雰囲気が大きく影響すること、そして子どもの味覚の形成が9~12才であることなど、とても参考になる内容でした。 今回学んだことは、今後必ず役に立つと思います。もう「レモンの酸味はビタミンC」などと言わず、「レモンの酸味はクエン酸」と正しく説明できます。栄養士として働くとき、味覚についてきちんと説明できることはとても大切ですし、将来子どもができたときにも「好き嫌いのメカニズム」は役立つと思いました。
 今回得た知識を無駄にしないよう、もう一度見直して理解を深めていきたいです。



Fさん 

 今回、私たちは普段あまり意識していない「味」について、実際に体験しながら学ぶことができました。
 まず、味を感じるしくみについてです。舌の場所によって甘味・苦味などの感じ方が違うという話は知っていましたが、味を感じるには唾液が必要で、舌の乳頭の中にある味蕾によって味が判断されるということは初めて知りました。しかも、4つある乳頭のうち1つには味蕾がないこと、味蕾の中でも役割分担があり、感じる味が場所によって違うことにも驚きました。味蕾の数が動物によって大きく異なることも興味深かったです。
 ナマズの味蕾が多い理由はとても納得できましたし、赤ちゃんに味蕾が多い理由も理解できました。味蕾は舌だけでなく、上あごやのどにも3割ほどあるという話を聞き、炭酸飲料を飲んだときにのどがスカッとする理由が分かりました。ただ、上あごに味蕾がある理由はまだ気になるので、いつか先生に聞いてみたいと思いました。
 蝶の手に味蕾があり、結婚相手を探すために使っているという話も衝撃的でした。人間の手に味蕾がなくて本当に良かったと思います。ハエが手をこすっているのを見て「キレイ好きなのかな」と思っていた自分の考えが打ち砕かれたのも印象的でした。
 辛味は「味覚」ではなく「感覚」であり、神経を刺激して起こるものだという話も驚きでした。今まで味だと思っていたものが味ではないと知り、理解が深まりました。
 ギムネマはとても苦いので、もう一度試すには少し勇気がいりました。結局、自分で再挑戦するのはやめました。本当は菓子パンやフルーツジュース、アイスなどでも味の変化を試してみたいと思っていましたが、家族に体験してもらえばよかったと感じています。
  好き嫌いのメカニズムについても、自分の体験と照らし合わせて深く理解できていました。牛乳が嫌いになった理由が「雰囲気」と「経験」によるものだと気づき、味覚の基礎が9~12歳で形成されるという話とつながったのは、とても鋭い考察だと思います。ココアにして飲んでいる工夫も素晴らしいですし、少しずつ牛乳に対してのイメージを変えようとしています。
 また、テレビで見た「早食いは唾液が少ない」という話を今回の学びと結びつけて、自分の食べ方を見直そうとしている点もとても良いです。よく噛んでゆっくり味わうことは、味覚にも健康にも大切です。
 動物の味蕾や赤ちゃんの味蕾の話を家族に伝えて驚かれたという経験も、学んだことをしっかり自分の言葉で説明できている証拠です。
 今回の講義はとてもためになり、記憶に残る内容だったと思います。毎回このような授業を受けたいという気持ちが自然に出てくるほど、学びが深かったのだと伝わってきました。