味な話
「味な話」と題して身近な味や食に関する情報を紹介します。
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第70話:ふぐの刺身はなぜ「てっさ」なの?(2012年2月5日掲載)
ふぐの刺身のことを「てっさ」、ふぐ鍋のことを「てっちり」と言いますよね。ふぐの肝臓にはテトロドトキシンという猛毒があり、人間も簡単に命を落としてしまうほどの猛毒です。
そのため、現在ではふぐについては県知事の許可をもらった人しか調理ができないようになっているのです。
しかし、今のような制度ができる前は、おいしいふぐを食べれることはうれしいのですが、毒が完全に取り除けているかは ある意味賭けのようなものでした。そのことから、鉄砲玉に当たる覚悟でとのことから、「てっさ」、「てっちり」と
名前が付けられたわけです。
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第69話:かぼちゃ、ジャガイモの名前の由来は?(2012年1月29日掲載)
カボチャやジャガイモの語源をご存知でしょうか。ある共通点があります。
それは地名です。かぼちゃはカンボジアから、ジャガイモがインドネシアのジャカルタから日本に入ったとされています。 そのため、地名から用いたわけです。
ジャガイモは当初ジャガタラ(ジャカルタ)イモと言われていましたが、言いにくいため、ジャガイモと呼ばれるようになって今に至ります。
ちなみに、カステラもフランスのカステリーア地方原産です。地名由来の食べ物はその他にも色々ありますので探してみると面白いです。
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第68話:卵の値段が変わらないわけ?(2012年1月22日掲載)
現在の主流は白色レグホンという種類です。基本的に鶏は1日1個しか卵を生まないのですが、光を調節することで、1日のうち2回朝を人工的に再現しております。そのため、1日に2個卵を産むのです。
最も、放し飼いの鶏ではなく、ほとんど身動きのできないケージの中でえさを常にたくさん食べれる環境下でのことですので、 私たちが安価に卵を食べれるのも、日々がんばって卵を産んでくれている鶏のおかげです。
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第67話:バナナの値段が安いわけ?(2012年1月15日掲載)
戦後バナナは高級品でした。今では手ごろに入手できる果物(正確には野菜)になりました。当時は台湾から輸入していました。しかし、フィリピンなどで大規模資本の会社がプランテーションを始めた結果、大量に輸入できるようになり価格が安くなったわけです。
昔から考えたら、安価になったわけです。もちろん、円高の影響もありますが。
バナナには、ブドウ糖・食物繊維が含まれており、早くエネルギーを補給したいときには最適です。 ちなみに、収穫時には青い状態で収穫し、日本についてから追熟させて、出荷します。その理由として、青い状態の実には虫が入り込みにくいからです。熟した状態だと甘いため、虫が入ったまま輸入される可能性があるからです。海外に行ったときなど、完熟した状態のバナナを食べてみるともっとおいしく感じられると思います。
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第66話:生パインと缶詰パインの違いとは?(2012年1月8日掲載)
生果実にはタンパク質分解酵素「ブロメライン」を含み、肉類をやわらかくします。 お肉を焼く前に生のパインをお肉の上に置いてから焼くと、お肉がやわらかくなるのです。 しかし、タンパク質の一種であるゼラチンを分解してしまうため、生の状態のパイナップルを入れたゼラチンのゼリーは作れません。
そのため、ゼリーには缶詰のパインなんですね。 但し、ブロメラインは熱に弱いため、熱を通した缶詰では同じ効果は期待できません。
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第65話:「どん兵衛」のスープの味が分かれるのは?(2012年1月1日掲載)
「どん兵衛」のスープって全国共通ではないのです。 関東と関西でスープが違います。関西の方は関東に入った際(関東の方は関西に行ったときに)に買ってみると分かります。
関東は昆布だし、関西はかつおだしです。 その境は「関が原」とされています。関が原より東は昆布だし、西はかつおだしのどん兵衛が売られています。関が原付近では両方売っているようです。
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第64話:加糖ぶどう糖液糖って何?(2011年12月25日掲載)
清涼飲料水の原料欄のトップに書いてある「加糖ぶどう糖液糖」ってどんなもので、原料は何でしょうか?
加糖ぶどう糖液糖は砂糖のおよそ0.8倍の甘さのもので、デンプンを発酵させて作ります。費用が安いため、市販の清涼飲料水には砂糖よりもこちらが多く使われております。液糖であり固体ではないので水に溶けやすいといったメリットもありますが、清涼飲料水を
こぼしたもので時間がたつとべとべとになることからも液糖だということが分かりますよね。
もし、通常の白砂糖を使用して清涼飲料水を作っていたと思っていたのなら、大きな間違いです。
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第63話:バナナの適切な保管の仕方とは?(2011年12月18日掲載予定)
なぜ、バナナは冷蔵庫で保管しないのでしょうか? 実はバナナは熱帯性植物のため、冷やすと痛んでしまうからです。 常に暑い所で育っている果物(正確には野菜)なので、冷やすと冷害にあったときと同じようになるわけです。
小職が長いこと研究してきましたミラクルフルーツも同じ理由で、冷蔵保存はNGです。 保管するときは涼しいところで保管し、早めに食べることが望ましいということです。
収穫したら養分の供給はなくなるため、暑いところの保管もNGです。
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第62話:なぜ「柿の種」にピーナッツが入っているか?(2011年12月11日掲載)
「柿の種」にはピーナッツが一緒に入っていますよね。なぜだと思いますか?
1955年に亀田製菓の「柿の種」にピーナッツが入ったのがきっかけですが、その理由としては、当時ピーナッツの需要が 伸び悩んだため、試しに混ぜたところ、受け入れられたのです。
これまでの日本式のおせんべい(糖分&デンプン)の変化版に、油分豊富なピーナッツに適度な辛さが追加されることで、脳内物質フル稼働になるわけですから、味覚の見地からもおいしいと感じてしまうわけですね。
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第61話:ブロッコリーとカリフラワーの勝負の行方とは?(2011年12月4日掲載)
どちらも似たようなものですが、ブロッコリーは食べていてもカリフラワーは最近食べていないという方が多いですよね。それは、緑黄色野菜ブームの際、色が濃いことが体にいいという錯覚概念が植えつけられたため、色の濃いカリフラワーに
が売れるようになったんです。 緑黄色野菜神話は、必ずしも正しいわけではありません。いつも申し上げているようにバランスの取れた食生活を如何に 継続するかというのが大事なことです。
実は両者とも栄養価はそんなに変わらないのですが、情報による影響の大きさを表している事例ですね。 栽培のし易さ等も少しはあるのかもしれませんが、売れるのなら生産者は増えるし、改良もされることを考えても納得ですよね。
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