味な話
「味な話」と題して身近な味や食に関する情報を紹介します。
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第40話:調理の意味とは?(2011年7月10日掲載)
人はなぜ調理をするのか。それにはいくつかの理由があります。島村個人の見解を以下に示します。
@殺菌のため:加熱
A消化をしやすくするため:切る、加熱
B食べれないものを食べれるようにするため(毒消し):枝豆は生では食べれません。うなぎも焼かないと毒がなくなりません。 加熱用かきの加熱など。
Cおいしさを演出するため:配膳、お皿 などなど色々な目的があり調理することになったわけです。 調理をする、特に火を使って行うのは人間だけです。
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第39話:熱中症対策はお茶で大丈夫?(2011年7月3日掲載)
お茶や水では熱中症を防ぐことはできません。なぜなら、熱中症とは汗をかくことにより、体内の塩分濃度が低下することが1つの要因だからです。
塩分は体内で貯蔵できません。常に適切な量の塩分が体内に存在しないことは大きな問題です。
そのため、スポーツドリンクや塩分が含まれている飲み物を摂取することで、熱中症を防ぐことができます。
但し、スポーツドリンクの飲みすぎは、糖分の多量摂取につながる場合がありますので、麦茶に塩を少し入れて飲んだりするなどの工夫が必要と考えます。塩が含まれている飴等も販売されています。
節電で室内も暑い状態が今年の夏は続くと想定されます。体調が変だと思ったら、無理をせず、塩分を含む水分を摂取することをお勧めします。
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第38話:チョコレートと準チョコレートの違いは?(2011年6月26日掲載)
「チョコレート」とはチョコレート生地だけか、チョコレート生地を全重量の60%以上使用した加工品のことです。 チョコレート生地とはカカオ分が35%以上、あるいはカカオ分が21%以上でそれを合わせた乳固形分が35%以上のものです。
「チョコレート菓子」とはチョコレート生地が全重量の60%未満で、ナッツやフルーツなど他の食材とを組合わせたチョコレート加工品のことです。
「準チョコレート」とは準チョコレート生地単独か、準チョコレート生地の比率が60%以上の加工品のことです。 準チョコレート生地とはカカオ分が15%以上或いはカカオ分が7%以上でそれを合わせた乳固形分が12.5%以上のものとなっています。 「準チョコレート菓子」とは準チョコレート生地が全重量の60%未満で、ナッツや、ビスケットなど他の食材とを組合わせたチョコレート加工品のことです。 数字で並べると分かりにくいですが、買うときにパッケージに記載されていますので、注意してみると面白いと思います。
余談ですが、チョコレートの規格では、ココアバターが一定量含まれていればチョコレートと呼べます。 ミルクチョコレートの主な原料は、砂糖・カカオマス・ココアバター・乳製品です。
ホワイトチョコレートは、チョコレート色をしたカカオマスを全く使わないため白いのです。
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第37話:薬はお茶で飲んではいけないのか?(2011年6月19日掲載)
昔からの言い伝えで、お茶で薬は飲まない方がいいと習ったと思います。お茶に含まれるタンニンが薬の成分と結合し、吸収が悪くなるからと言われていました。
しかし、今の研究では、濃いお茶以外なら問題ないことが分かっています。 但し、薬によってはお茶との相性が悪いものもあります。(ご年配の方向けの薬に多いですが。)
また、グレープフルーツジュースは避けた方がいいと思います。逆に薬の効き目が強くなりすぎる場合があります。あと、牛乳はやめた方がいいです。脂肪分の膜ができて薬の消化を阻害します。
薬の指示はよく読む必要があります。表現によるおおよその目安ですが、ご参考まで。 薬によって効き方が違いますので以下の通りに分かれます。
・ 食前:食事のおよそ30分前
・ 食直前:食事の直前
・ 食直後:食事のすぐ後
・ 食後:食事のおよそ30分後(または以内)
・ 食間:食事のおよそ2時間後
・ 就寝前:寝るおよそ30分前
よく「食間」って食事中と勘違いしますが、そうではありません。水もしくはぬるま湯なら間違いはありませんが、以前ほど気にする必要はなくなったといえます。
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第36話:舌は定期的にきれいにすべき?(2011年6月12日掲載)
舌には舌苔(ぜったい)と呼ばれる食べ物のかすがどうしても残ります。従って、舌の清掃は大事です。 ただ、こすりすぎると、味蕾がダメージを受けますので、舌用のブラシなどで清掃するのが望ましいです。
なぜ、最近になってこのような話題が出てくるようになったかというと、昔は今よりも硬い食べ物が多く、よく噛む必要があったため、舌苔はその際に自然と取れていってしまっていたのです。
最近は若者の好きな食べ物をベスト5を見ても、よく噛む必要のないものがほとんどです。 (カレー、麺類、ハンバーグなど) そうすると自然に舌清掃ができないわけです。BREOみたいなお菓子が売れているのもある意味納得ですね。
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第35話:砂糖を食べると虫歯になるの?(2011年6月5日掲載)
食事をすると糖の他、炭水化物も消化酵素の働きで糖になり、それが歯面に付着した細菌の塊(プラーク)の直下で強い酸になり歯を溶かし始めます。 従って、食べかすが歯に残っている以上、虫歯のリスクはあり、砂糖だからというわけではありません。
食べかすが歯に残るのは止むを得ないことですので、そのままの状態を長期間放置しなければ、虫歯にはならないわけです。 こまめな歯磨きが重要だということが再認識できると思います。
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第34話:ノンオイルのドレッシングって油分は入っていないの?(2011年5月29日掲載)
ゼロではありません。「ノン」の表記について、規定では100ml当たり0.5g未満であれば問題ないことになっております。 従って、食べ過ぎると意味のない話です。
野菜サラダにマヨネーズやドレッシングをたくさんかけて野菜おいしいといっている人がいますが、 それは野菜ではなく油分に対しておいしいと思っているわけです。
通常のドレッシングは油が多いのは事実です。
ノンシュガーなども同じ規定ですので、こちらのゼロではありません。
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第33話:スーパーのお惣菜で原産地表示がされていないのはなぜ?(2011年5月22日掲載)
確かに加工品であるためと言うのも正解ですが、根本的には対面販売もしくはそれに類しているため、 店員に聞けばわかるということから、記載は免除されています。 店員がどの程度把握しているかで、店のレベルがわかります。きちんと教育が行き届いている店であれば、 惣菜の担当者はきちんと説明ができるはずです。
また、スーパーのお惣菜や持ち帰り弁当はレストランと違い、「冷たい」状態で食べることを想定した味付けになっております。 味については体温に近いものは感じやすいですが、熱すぎたり冷たすぎると感じにくいのです。
ホットコーヒーに砂糖を入れてもそんなに甘く感じませんが、ぬるいコーヒーになると甘く感じますよね。 それゆえに、スーパーのお惣菜を温めて食べると、少し濃い味だと思うのはそんなところに理由があります。
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第32話:「風」ってどんな意味?(2011年5月15日掲載)
少しでも似ていると『製造業者』が判断すれば、そのような記載が可能です。
ちなみに「風」という言葉に規制がないため、 機械で作っても手打ち風であったり、○○風ラーメンというものの、麺やスープはいつもの業者から買っているだけですが、表示としては許可されています。つまり、似ていなくてもどこか似ていれば表現として許されており、特産物の協会員でなくても、問題ないということになります。(本来のものですとその銘柄で売ることは協会員とかでないと名乗ることができません。)
この事実を知らない消費者はきっと「〜風」に流されますよね! それが狙いですよね。本物を食べることがなかなかないからそれで通じるわけです。 本場で「風」と書いてあるものは売られていないですからね。
この仕組みを知っているため、私は「風」というものを食べることはほとんどありません。
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第31話:卵は黄身の色が濃いものの方が栄養価が高い?(2011年5月8日掲載)
卵の黄身の色はえさによって制御可能です。色が濃い卵はえさにパプリカを入れております。 品種によっての違いも若干はあります。 そのため、白色と茶色ではご指摘の通り栄養価に違いはないといえます。
また、えさにDHA、ビタミンなどを入れた栄養強化卵もありますが、 食べたものが全て私たちの体に吸収されるわけではありませんので、卵に頼っても意味がありません。情報による影響ですね。
ちなみに、ブロイラーの卵は無精卵ですが、有精卵と比べても、実は栄養価ではほとんど変わりません。 余談ですが、鮭は白身魚に分類されます。えさの海老の関係で身がオレンジ色なのです。よく赤身魚と勘違いする人がいますが、
これもえさの影響です。
鮭はノルウェーやチリなどで人工養殖されています。そのため、サーモンの刺身やすしがあるのです。 天然の鮭は寄生虫がいる関係上、必ず火を通してから食べます。
人工養殖では寄生虫がこないため、新鮮なうちに空輸して刺身やすしとして食べられているわけです。 鮭を生で食べるようになったのは比較的新しいことなんです。
ちなみに養殖する以前には南半球には鮭はいなかったんです。 餌に海老を与えないと白い鮭ができると思いますが、売れないため、えさにはしっかり海老を使っています。
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